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776 :名無しの紳士提督:2015/01/19(月) 00 13 36 ID SX4JdFMc ※キャラ崩壊注意 ※ちょっとメタい ある提督の秘書艦は長門である。 戦闘においては常に勇敢で頼もしく、平時においても冷静沈着で理知的。 仲間への気配りを忘れず、提督を上官として、また相棒として忠誠を誓い、その凛とした立ち居振る舞いに心惹かれぬ者はいない。 提督は大型建造で彼女と出会ったが、―つぎ込んだ資源の量とその物質的見返りだけが艦娘の価値ではないとしても― それだけする価値は十分以上にあると断言できる(大和?未実装じゃないですかね?)。ただ一つ違っていたのは― 「長門、赤城さんどこ行ったか見てないかしら。さっきから姿が見えないのだけど」 「ああ、赤城なら……さっき提督が風呂に沈めたから暫く戻ってこないぞ」 「入渠させただけだよ誤解するような言い方すんな」 ……こういう所である。 「そう言えば提督、アニメ版第2話は見たか?」 「ああ見た。意外と青葉でかかった」 「むしろその青葉と並んだ時の五月雨が……じゃなくて他に感想は?」 そんな話をしている時に執務室の扉をノックする者がいた。 「失礼します。ご主人様、遠征から戻りました」 「おお漣か。お疲れさん」 戻ってきた漣が報告を受けた提督が机上のノートにTの字を書いているのを見つけた。 「何ですかそれ?」 「いや、大したことじゃない。ちょっとした賭けだ」 そう答えた提督に長門が付け加える。 「アニメ版の私がながもん化しなかった話数だ。第5話までながもん化しなければ正の字完成で私の勝ち。……それで提督、どうだった?」 「まだだ。まだあと3話ある。赤城盛りやら足柄さんの合コンやら出たんだ。やってくれるさ」 ふんす、と鼻息を一つしてぐっと胸を張る長門。 アニメ版はともかくこの人はながもん要素あるよなと思ったが口にはしない漣。 「賭けの結果は私もちゃんと記録しているぞ。ただ、その時適当な紙が無くてな」 「掌にでも書いたのか?それじゃ消えちまうぞ」 「いや尻に」 「すぐに消しなさい」 この人はながもんじゃねえ。もっと別の何かだと思ったが口にはしない漣。 777 :名無しの紳士提督:2015/01/19(月) 00 17 17 ID SX4JdFMc また別のある日、提督と長門は所用で朝から出かけていたが、昼過ぎには鎮守府に戻ってきていた。 執務室に戻る道すがら、空母たちの訓練の様子が見える。 「そう言えば弓の構え方がどうこうと話題になっていたな」 何の気なしに提督が呟くと、横にいた長門がそれに応じる。 「まあ空母の弓は正確に的を射ることが目的ではないからな。空母は艦載機を確実に打ち上げ、その間無防備にならない事のほうが重要だ。 だから玩具のような軽い弓を使って射形はともかく早く引くことを重視するそうだ。目標を直接撃つのは艦載機の役目だからな」 これは提督にも意外だった。 長門は戦艦で、航空機など扱えない筈だ。 「何でそんな事を知っている」 「連合艦隊旗艦たるもの、他の艦種についても知っておく必要があるからな」 長門は勉強家だ。 秘書としての業務をこなす傍らで、この様な知識を吸収することにも余念がない。 艦娘としては模範的と言えるだろう。艦娘としては―。 執務室に戻ってから少しして、長門がパニック気味に言う。 「あれ?あれ?提督、何もしてないのに壊れた」 「プラグさしてないのに動くか。何もしてなければ壊れねえよ」 艦娘として以外は壊滅的である。 ともあれ執務を再開したわけだが、どうも長門がもぞもぞと落ち着かない。 座っている椅子に尻をこすりつけるような動作を繰り返している。 「……何をしている?」 「この前尻に書いたと言ったろう?あの後かぶれてしまって…」 思わずため息の出る提督。 本当に艦娘として以外は壊滅的である。 「何で書いたらそうなるんだ…というかもぞもぞするな落ち着かない」 「尻に手を突っ込んでかくのは何か恥ずかしいじゃないか」 「尻に字を書く方が恥ずかしいわ!……ちょっとトイレ行ってくる」 突っ込みを入れながら席を外した提督。 一人になった長門の目に箪笥の一番上が映る。 (そうだ、あそこに薬箱が入っていたな。かゆみ止めとかないかな) 果たして思った通り、薬箱から軟膏を手に入れた長門。 提督が戻ってくる前に終わらせようと、下着を脱ぐと軟膏をつけた指先を尻に持っていく。 指先で患部を探り、軟膏を塗ろうとするがなかなか上手くいかない。 (どうやって書いたのだったか…) 我ながら妙な所で器用だと思いながら、かゆみのある部分に軟膏を塗っていく。 778 :名無しの紳士提督:2015/01/19(月) 00 19 47 ID SX4JdFMc そのとき不意に、指先が割れ目をこすった。 「ひゃん!!」 走る衝撃に思わず声を上げる。 (なっ、何だ今の!?) 自分でも初めての感覚に戸惑いながら、今度は何もつけていない指をおそるおそる近づける。 (薬がしみただけだ。そうに決まってる) その自分へのごまかしを自分の指が打ち砕く。 「ふひゃあ!」 乾いた指先が、先程と同様の衝撃を生む。 自分自身の肉体が、自分の思っている以上の変態的なものであったことを、この時長門は知ってしまった。 (駄目だ、ここで辞めなきゃ……。薬を塗って、それで終わりに…) 頭ではそう思っているが、それとは別の部分でそれと相反する思いが大きくなっている。 そしてその思いは、長門の理性を軽々と打ち破る。 「ふああっ!ふひん!くあっ!!」 指が動き、それに合わせて嬌声が上がる。 (駄目だ。何をやっているんだ私は!?早くやめないと提督が―) 何度もやめようとするが、快楽に支配された体は全くいう事を聞かない。 既に、前の方がジワリと温かくなり始めている。 「ひうっ!ふぁああ!」 (止めなきゃ駄目なのに……。駄目なのに……気持ちいい) 何度も敗れた彼女の理性は、既に抵抗を諦めていた。 「あひっ、あひいっ!!ううぅ、くあああっ」 ただ本能の赴くままに指を動かし、その動きに合わせて身をよじらせ声を上げる。 頬を紅潮させ、口からは涎を垂らすその姿は、毅然とした艦娘の長門ではなく、一匹の雌。 「うふぁ!ひっ、ひゃん!!ああっ、んああっー!!」 がくがくと膝が笑い、床にぺたりと座り込む長門。 絶頂を感じた体が徐々に鎮まっていく。 「早く、早くしまわないと……。提督が戻って…」 気怠い体に鞭打って片付け始める長門。 扉の向こうで提督が足音を殺して今しがた用を足したトイレに戻っていくことに、長門は気付かなかった。 終 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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***** 会議に思ったより時間を取られ、司令官室に戻った時には既に夜中を過ぎていた。 「おっそーい、の」 出迎える声は明らかに私の失態を咎めていた。 ――仕方ないじゃないか。 ――だって、会議が長引いたのだし。 ――入渠している子たちの具合も気になったし。 言い訳をぐっと呑み込む。したところで「提督、言い訳なんかして、また“おしおき” されたいの?」と言われるのがオチだ。それはそれで、悪くはないのだけれど。今日は、 それよりも。 ドアを閉め、鍵を掛ける。待っていた相手にも分かるように、大きな音を立てて。 絨毯にぺたりと座り込んでいた艦娘が、大輪の花を咲かせるように笑った。 私は襟を正し、出来るだけ“威厳ある提督”の格好をつけ、 「伊十九」 「提督ぅ、イク、って呼んでって、いつも言ってるの」 独特の、幼く高い声に出鼻をくじかれる。 「いや、一応戦果報告だから」 頼んでも聞き入れてもらえないのは何時ものことだ。伊十九はにこにこ笑っている。私 の言葉を待ち侘びてうずうずしている。私は折れることにした。二人きり、どうせ咎める 者もいない。 「イク、おめでとう。よくやっ」 言い終わる前に私はよろめいた。床に座っていた伊十九が飛び跳ね、私に抱きついてきた からだ。破れたスクール水着から豊かな胸がこぼれ、私の腹に押しつけられる。 私の手には電信がある。今日受け取ったばかりの、ろ号作戦の達成を報せるものだった。 一週間の過酷な連続出撃をこなし、数多の敵補給艦をほぼ一人で屠ってきた、我が艦隊 唯一の潜水艦は、敵補給路寸断の任務を達成するや否や入渠もせず着替えすらせず、大破 した身体のまま司令官室に陣取っていたのだ。 私にいの一番に誉められたい、ただそれだけの理由で。 「提督」 潤んだ瞳が此方を見ている。 「イク、頑張ったの」 「うん」 「イク、頑張ったから」淡く開いた唇が、ゆる、と濡れた弧を描く。「提督の“ごほうび” 欲しいの」 伊十九は小さく熱かった。戦闘の熱がそのまま残っているようだった。 私は伊十九の腕についた煤を払い、聞いてみる。「じゃあ、宿舎に行こうか?」 「ううん」 乳房が押しつけられる。今度は明確な意志を持って。硬くなり、私のズボンごと伊十九 を押し上げるモノの感触を楽しみながら。 「待てないの」 声で。小さな手で。伊十九は私を撫ぜる。ねだる。 「今、ここで、“ごほうび”欲しいの――ね?」 否や、は、無かった。 白い絨毯に脱いだ上着を敷くと、伊十九は其処にころりと寝そべった。破れた水着は とっくに脱いで、白い裸身が晒されている。 「提督の、においがするの」 「汗臭いかな」 「ううん、いいにおいなの」 言葉だけではなく袖を掴んですんすん鼻を鳴らす。少し恥ずかしい。覆い被さりそこだけ 発育した胸に手を置くと「ひゃんっ」と可愛らしい悲鳴が返ってきた。 「提督ぅ、じらしちゃ、ヤなの」 「じらす、って」 身体の下、幼い肢体が蠢く。「イクね」脚が広げられる。普段、魚雷を跨いでそうして いるときよりも、大きく。恥じらいもなく、慎みもなく、「――すぐ、欲しいの」細い指 で、濡れた場所を拡げてきた。 荒くなる呼吸を堪え、伊十九の秘裂へと指を滑らせる。ぬるりとした感触。浅く行き来 させると蜜がとろとろと零れてくる。 「んっ、んっ」 伊十九が何処か不満げな喘ぎを洩らす。「すぐでも、いいのに…んっ、ひゃあっ!」 殆ど視認できない程度の薄い柔毛の下、ぷっくりと膨れる陰核をつまみ、痛くない力加減 でつつく。伊十九が、うー、と唸りながら見上げてくる。じらしているわけではない。 小さな彼女に負担を掛けたくないだけだ。断じて反応を楽しんでなどいない。 「濡れてるな」 「だからあ…もう、いいのにぃ…」 彼女の言葉通り、薄い肉は私の指をするりと呑み込んだ。仰向けになった伊十九の身体 がぶるりと震える。きゅ、と絡みついてくる襞と襞。熱い。 「随分とせっつくんだな」 「……だって」 小さな手が、私の腕を掴む。じっと見上げてくる潤んだ目。 「イク、ずっと、ずーっと我慢してたの…作戦だから、ずーっと我慢してたの……」 一週間ぶりに抱く身体は、震えていた。 ――ああ、そうだ。 一週間。作戦のためにオリョール海をたった一人で出撃して、何度も大破して、何度も 入渠してまた一人で出撃して。 「――イク」 「んっ……」 覆い被さってキスをする。狭い膣を指でかき回す。小さな身体がびくびく跳ねて、絡める 舌も外れてまた重ねてを繰り返す。 「どうして欲しい」 唇を放す。イクははあはあと息をしている。汗ばむ身体がうす赤く染まっている。 「あのね、」 「うん」 「イク、欲しいの…提督の、ごほうび」 「うん」 「提督で、イクを、いっぱい、いーっぱいに、して、欲しいの……」 きゅう、と。呑み込ませた指が、締めつけられた。 「うん。分かった」 イクは嬉しそうに笑い。今度は彼女からキスをしてきた。 ズボンを脱ぐのももどかしく、前を開け勃起したものを取り出す。濡れた秘裂に先端を 添え擦ると、ぬるぬるとした蜜が絡みついた。 「提督ぅ…てー、とくぅ…」 イクが腰を持ち上げ合わせてくる。綻んでも狭い場所で男を求めている。 柔らかな脚を抱え、一気に貫いた。 「ひゃ、あああああっ!」 白い喉が仰け反る。熱くて狭い場所はすぐに奥に行き当たる。 「うあ、いっぱ、いっぱいなのおっ」 少し引いて浅い部分を擦り上げる。小刻みな動きにつれてイクの腰が跳ねる。 「抜け、てーとくう、ダメ、抜けちゃうの」 うわ言のようにイクは繰り返す。きゅうきゅうと締めてきて、絡めてきて、伝わる刺激 にびくびく震えている。 「抜けるの、提督、離れちゃやだあ…っ」 分かった、と答える余裕もない。イクの脚をぎりぎりまで広げさせ、深い場所まで打ち 込む。弓なりになる身体を凝視する。ずるずると引いてまた強く突き入れると、幼い顔が 苦しげに歪む。奥に押しつけたままぐりぐり動かすと、緊張を緩ませ細く濡れた喘ぎを 洩らす。少し位置を変え、滑らかな腹を内側から押し上げるように突く。「ひう、あ、 それえっ、いいのおっ……!」ざらり、とした感触が亀頭に当たる。いい、というイクの 言葉通り、そこを擦ると膣がさざ波立ち新しい蜜を滲ませる。イクの一挙一動を見る。 見る。求めに応える。これは“ごほうび”、伊十九への褒賞なのだから。 イクの“いいところ”に亀頭をあてがい、イクの脚を私の腰に絡ませる。突きながら、 自由になった手で揺れる豊かな胸をこねる。乳首を指で挟んで擦るのと、膣内のざらけた 部分を擦るのと。同時にやるのとずらしてやるのと、イクはどちらが好みだろう? 同時にやる。 「ひゃあっ! ん、ん、うあ、あっ!」 ずらしてやる。 「ふあ、ひ、ひぐっ! あう! あ、あぅう…!」 成程。いちどきに刺激を与えるよりも、間断なく、休む暇を与えず責めた方がイクの 好みに合いそうだ――どろどろに蕩けたイクの顔へと舌を這わせ、ぎっちりと締めてくる イクの足、その力の許す範囲で腰を動かし奥をぐりぐり抉り、大きな胸を押し潰す。 「てえ、とくう…っ!」 びくん、と、イクの身体が跳ねる。ぶるぶる震えて硬直し、男を最奥へ咥え込もうと 蠢く。 じんわりと緩んでくる身体を、私は強く突き上げた。 甲高い嬌声が迸る。絶頂を迎え柔らかく膨れた襞が再度の熱を帯びてゆく。ぐちゃぐちゃ に濡れた襞が噛みつくように絡んでくる。奥の、自分の一番きもちいいところに導こうと、 自分のきもちいいところに男の精を受けようと、自ら腰を振り当ててくる。 「てーとく、イク、イクのぉ……!」 「いい、“ごほうび”だ…好きなだけ、いっちまえ……!」 「てーとく、好き、すきぃ……!」 ぎゅうっと抱きついてくる身体。大きな乳房。柔らかく潰れる熱。包み込む襞。熱。 やわらかい中で、亀頭に当たる、硬い感触。下がる子宮まで貫く勢いで、思い切り、突き 上げた。 「ひうああああああっ――!」 吐き出す勢いにイクが仰け反る。びくびく痙攣するリズムが射精のそれと重なる。 しがみつく身体をかき抱くと、耳元で「提督、好きなの」の囁きが聞こえた。 また。私は、伊十九に出撃を命じる。 オリョール海への潜水艦単独出撃。まだ力の足りぬ我が艦隊で、最も確実に、最も被害 少なく敵輸送路を破壊せしめる戦法。 伊十九は何の躊躇いもなく戦地に赴くだろう――提督の“ごほうび”、楽しみなの―― そう笑って、たった一人、深い暗い海の底へ。 白くちいさな身体を抱く。 イクが眠るまで。私はずっと、そうしていた。 *****
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練度向上の為近海の敵艦を狩り尽くしたため数日、休息を取れるようになった。 本日は晴天、絶好の海水日和である。普段は艤装に身を包んだ艦娘たちも水着に着替え思う存分遊ぶつもりらしい。 普段は艦娘が屯し騒がしい指令室も今はペンの走る音しかない。しかし全く艦娘がいない訳ではない。 「ゴーヤ、お前は遊びに行かないのか?」「海の中なら毎日泳いでるでち、飽きたのぉ」 とソファーに寝転がり足をプラプラさせている伊58通称ゴーヤが答える 我が艦隊唯一の潜水艦として働き尽くしの彼女にとっては休日まで海には入りたくないらしい。その割にはいつもの水着にセーラー服というスタイルだが 「いつも酷使してすまないとは思っているさ」「あ、大丈夫でち!そういうのが私の仕事だって分ってるし、てーとくのお役に立てれて嬉しいでち!」 そういうとにっこりと笑みを返してくる。 「そうか?いつも頑張ってくれてるし何かして欲しい事とか欲しいものはあるか?」「欲しいもの…あ」 ポンと手を叩く。何か閃いたらしい 「で、湯加減はどうだ?」「最高でち!ドックのお風呂も好きだけどこうして、てーとくと入るお風呂は格別でち!」 彼女の欲しいモノ。それは指令室の隣にある檜の温泉に提督と一緒に入ること。流石に真っ裸という訳にもいかず二人とも水着である。 「良いお湯でち~」「ああ、そうだな」 提督の頬は赤い。それはお湯によって暖まっただけではなく膝の上にゴーヤを乗せる形で風呂に入っているからである。 ゴーヤが体を揺らすたび彼女のスク水を着た尻が水着越しに陰部を刺激してくる。 「てーとく、なんかお尻に固いものが当たってるでち」「いや、これはだな」 流石に気が付いたゴーヤが不思議そうに顔を見上げる。そして体制を向かい合うような格好に変え右手で硬くなった提督のモノをギュッと掴む 「むお!?」「てーとく?これは何でち?」 純粋な好奇心に光る眼、そして小さな手は容赦なく刺激を与えてくる。そしてそのままズルっと水着を脱がされる 「うぁ…てーとくも魚雷さんもってたんでちね!」「いや、これは魚雷じゃないんだが」 なでなでと提督の魚雷を撫で始める。 「あ、大きくなったでち、てーとくの魚雷さんは暴れん坊さんでち」「ゴーヤ、やめろ」 会館に流されかけた理性を奮い立たせゴーヤを静止させようとするが、どぷっと堪えきれなかった精子が湯船に放たれる。白いそれは熱によってさらにベタつきゴーヤの手に引っ付く。 「なんか出て来たでち!?」 やってしまったと真っ白になる提督をよそに手についた精子をパクッと口に含む。 「不味いでち…」「ゴーヤ…」 ゆらりと提督の腕がゴーヤを掴む。 「て、てーとく?ちょっと怖いでち…その悪戯は謝るでち。だから」 なけなしの理性も切れた提督はゴーヤのスク水の股間部の布をずらす 「やめて!」 抗議の声は届かず提督の腕を外そうとするも腕力でかなわず。そのまま提督の右手の太い指がゴーヤのぷっくりとした土手の肉をつまみふにふにと揉みだす 「いや、ん、てーとくぅ…」 初めて他人に触られる快感にぶるっと体を震わせるゴーヤ。そして提督の指はお湯とは違う滑りを感じゆっくりと肉の裂け目に入っていく。そして左手で水着越しに胸を愛撫する。 「ひゃ!てーとくの指ぃ…ゴーヤの中に入ってぇ…あん…」 抵抗する力も抜けされるがままになるゴーヤに提督が声をかける 「どうだ?」「ふぇ…指とぉお湯が入ってきて、キモチイイ」 そうかと答えると提督はゴーヤの唇を奪う。それに反発もせずすんなりと提督の舌を受け入れ気持ち良くなるためゴーヤも舌を動かす。口からこぼれた唾液がぴちゃっとお湯に溶ける。 「ゴーヤ、お前の中にコイツを入れたい」 先ほどよりもまた大きくなった提督のモノ。それをうっとりと見つめこくりとうなずくゴーヤ。 (さっきの指だけであんなに気持ちよかったでち…あんな太い魚雷さんなら…) そして向かい合ったままゴーヤは腰を浮かしゆっくりと飲み込んでゆく。ぷちっとゴーヤの中の何かが切れ赤い血が湯に広がる 「痛ッ…」「ゆっくり息をして力を抜きなさい」「ふぁ…はい」 すぅと息をするたびにゆっくりとゴーヤの中に飲み込まれていく。 「痛いの…飛んでった、でち」「ん、ゴーヤはおりこうさんだからな」 胸を弄る左手をとめ頭を撫でてやるとゴーヤは気持ちよさそうに目を細める 「動くぞ…もっと気持ち良くなれるからな」「ハイでち!」 ばちゃばちゃと湯が音を立て二人の腰が動き出す。 「あぁ!てーとく、キモチイイでちぃ!」 水の弾かれる音とゴーヤの甲高い声がだんだんと大きくなっていく。風呂場の反響も気にせず激しくなる動きについにゴーヤは達する 「てーとくぅ!来ちゃう何か来ちゃう」「我慢するなよ」「あ、あぁあああああ!」 「で、一緒に入って我慢比べしてゴーヤがのぼせた…と?」「はい、面目次第もございません」 あの後逆上せたゴーヤの水着を正しソファーで寝かせているところを霧島さんに見つかり提督は説教中。 「まったく、何時もはまともなのにどうしてこんな事を…」「いや…うん…若気の至りと言いますか」「まさか、ゴーヤに如何わしいことを…」「いえ、滅相もございません」 流石に本当のことを言えるはずもなくじっと説教を受けている 「私だって一緒に入りたいのに…」「?霧島さん何か…」「何でもありません、次からは気を付けてくださいね!彼女の代わりはいないんですから」「ハイ、すいませんでしたぁ!」
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694 名前:1-560避:孕み党提督[] 投稿日:2015/04/14(火) 22 06 27 ID lT9gjsfo ※注意 戦艦レ級逆レイプ物 もうここに閉じ込められてどのくらい時間がたつのだろう 第二次サーモン海域北方海戦にて俺の指揮した艦隊は新種の深海棲艦 通称:戦艦レ級の前に敗北 気がついた時、俺は奴らの捕虜に…いやこれは捕虜ではなく… 「うっ」突如としてこみ上げてくる射精感に我慢できず 自身の股間をむしゃぶるそれを押さえつける、人間ならば嘔吐するところだがそいつは構わず、亀頭の先を飲みこむように絞りあげて更に奥へ奥へと導こうとする 「っ……!」 その動きに、耐えていたものが決壊した。喉の奥に亀頭をこすりつけながら、快楽の脈動と共に、汚液を吐き出していく。 「ウーンやっぱり苦くて、臭くて、喉にまとわり付くし、最悪だネ」 ぐちゅぐちゅと口で精液を噛み、あーんと口の中を見せたゴクリと飲み込み、そいつはニヤリと笑った 病的に白い肌と髪 瞳の色は紅いのに何故か青白く輝く目 胸は控えめで、肋骨がわずかに浮いているのが見える、中性的な痩せた身体。 足首から先のない、足のようなヒレのような不可思議な機関 そして臀部からは尻尾のようなものが垂れており、それに付属した艤装がそいつの正体を物語っていた。 そう俺の目の前にはいるのは戦艦レ級、人のような姿をしたバケモノであり、人類の敵 そして俺の現在の飼い主でもある 「君は、とてもよわぁイ」 突然クスクスと、馬鹿にしたような笑い声が響く 「よわぁいはつよぉいに食べられル」 命を弄ぶのを楽しむような声音が頭を揺らす そいつは俺の顔を手で掴み、キスと言うには余りに乱暴な口づけを行ってくる 冷たい舌が俺の口内を嫐り、唾液を啜りとる 負けじとレ級の頭を掴み、塩でパサパサになった髪を乱暴に掻き上げてやりながら反撃としてそいつの口内へと舌を侵入させる、奴の青臭い匂いと、鉄錆の味にはもう慣れた これにはレ級も流石にびっくりしたようで、一瞬こちらを振りほどこうとしたがすぐにやめムキになったのか、ますます激しく俺の口内を陵辱しじゅるりと音をたて俺の唾液を嚥下した。 お互い存分に口内の唾液と体温を交換したところで、どちらともなく口を離す 「…キミの精液は美味しかったかイ?」舌なめずりをしながら囁いてきやがった、ドヤ顔で 返事の代わりにレ級の胸部艤装をとっぱらい、その青白い肌へ、首筋へと舌をはわせ存分にむしゃぶり味わい尽くす 「アン、最近積極的で嬉しいヨォ…」まるで人間の少女のようなかわいらしい声で喘ぎ、俺の股間を手で愛撫し、そのついでに耳へとカプリと噛み付いてきた。 実際、最初に襲われた時、股間は恐怖と寒さで惨めなほどに縮こまっており、どうにか奮い立たせたそれを一方的にレ級が「使用」するという単なる「自慰」であった それがいつの頃からか、言葉を交わし、口づけを交わし、愛撫を行うようになり、「行為」 へと変貌していった。 男は、まだ若く、しかも女を知らなかった。 逆に言えばそれが幸いだったのかもしれない。 いつしか、男はバケモノに「 」を覚えた。 この光すら届かぬ海の底においてバケモノと肌を重ねる一時 それは男にとってこの海の底にさした一筋の光明に等しかった そしてそれはバケモノにとっても同様で… すっかり回復した硬い一物にレ級は跨ると、つぷり、と入り口にその先を当てた。 「熱い…このまま入れたら、ボク焼けちゃうかもネ~」 相変わらずのドヤ顔で此方を伺うレ級 ずるっ、と、じれったいほどゆっくりとバケモノは腰を下ろして男の一物を呑みこむ。 「ア……アァ…これって楽しいヨォ…気持ちいいヨォ…」 胸が反り、乳房が揺れる、後の鰐見たいな艤装が舌出してアへ顔ってるのはご愛嬌 中はどろどろに溶けていたが、締めつけはきつく、そして冷たかった。 根元から搾り取られ早くも暴発しそうになったのを、俺は息を吐き快感をこらえた。 落ち着いたところで、上下を運動を開始する、腰を叩きつける度に両側に広げられた足だかヒレだかがブラブラ揺れる。徐々に体温がレ級へと移動し暖かくなり、それに合わせるかのようにポタポタとレ級の割れ目より流れでた分泌物が床に飛び散る 「アッ、ヤッ、ンン!」 辛うじて身体を支えていた尻尾が脱力して此方に倒れこんでくる、控えめな乳房が俺の汗で濡れて、胸板に触れると吸いつくような感触がした。 どういうわけだか、そこだけ薄いピンク色になっている突起を指で転がしながら、乳房を下から揉みしだく。 接合部はますますとろけて、腰を叩きつけるたびに粘着質な音が鳴った。 「イイ!いいヨォ!なんて素敵なんだろうネ、 ネッ、これからボクが守ってあげル、ボクが沢山可愛がってあげル、裏切ったら細切れにして食べてあげル、先に死んでも食べてあげル、でも断っても食べてあげル、ネッ、ネッ、どうする?ネッ、どうすル?」 返事の変わりに俺はそっとレ級に口付けし、耳元で囁いた 可愛がるではなく、そういう時はこう言うのだと 「 」 ぎゅうっと、俺はバケモノに、いや「 」に抱きしめられ、再び口を奪われた お互い乱暴に吸い付いては、呼吸のためにまた離れ、また乱暴に吸い付く。 レ級は中でますますぎゅうぎゅうに締め付け、射精してもまだ腰を動かして無理やりにも勃起させた。 肋骨が浮いているような、胸を、細い腰を、足ビレを撫で回す。 「ンッ、フッ、ウウン!!」 もうレ級も何度絶頂を迎えたのだろうか、だがそんなことも関係なく俺は獣のように荒い息を吐きつつ腰を振り続ける、上下は逆転し今は俺がレ級の尻尾にまたがり押し倒しつつ、腰を打ち付けていた。 レ級の快感に潤む瞳と目が合う、官能的に薄く開いた唇と、その蠱惑的な瞳の色に、限界を越えた。 「アッ、アッ、アアアアアアアアア!!!」 びくんびくんと、レ級の身体が、尻尾が大きく震え、振り落とされそうになる しかし、危ういところで足ビレが俺の腰に巻き付けられ、内壁に亀頭の先端がくわられたと想った時、溜まりきった欲望がレ級の中へと放出されていく、射精は長く続いた よだれを垂らして、絶頂を悦ぶその顔に、俺は愛しさを覚え、「 」となった、レ級のか細い白い身体を思わず抱きしめた。 ―――…… サーモン北方沖に突如として響き渡る轟音 辛うじて「レ級」による開幕爆撃を生き残った空母ヲ級が慟哭する 「ヲヲヲ…トチクルッテテイトクトオトモダチニデモナッタノカ!?」 「オトモダチ?違うネ!?」 艦載機を回収し、再び尻尾の艤装を掲げたレ級が高らかに宣言する 「ボクは俺の嫁…じゃない提督の嫁になったのサッ!」 だが、その宣言は恐らく届かなかっただろう、ヲ級は既に砲撃の爆炎へと消えていたからである。 その後、提督の嫁として鎮守府に帰順したレ級は籠絡…いや鹵獲艦扱いとなり、戦艦石見と名付けられ艦隊へ編入、闘い続けることとなる。 終わり。 697 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2015/04/14(火) 22 10 04 ID LYm3pKek GJ! これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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深夜の鎮守府の指令室に響くのは粘着質な水音とこぼれる熱っぽい吐息。椅子に座る提督の性器を小さな口をいっぱいに頬張り舌で転がす。 綾波型駆逐艦、漣はその頬を自身の髪と同じくピンクに染めながら一心に奉仕をする。 「んふ…」「…ッ」 喉奥を使い涙で目を潤わせながら射精を促す 「出るぞッ」 どっぷりと放たれた白濁が漣の喉を通る。提督の性器が口から離れるがまだ出し切られなかった精液がつぅっと橋を作る。 「んく…メシマズッ!」「そりゃそうだろう、つかメシマズって…」 数か月前 本土から離れたこの泊地に漣と共に着任し、最低限の資材でやりくり、資材確保に奔走しようやく出撃できたのは着任から5日後。 艦隊と呼ぶには小さいが近海の深海棲艦を初めて倒し、初のMVPを獲得したのは漣だった。 「ご主人様。MVPのご褒美ください」 と修繕を終えた彼女の要求に 「分った。ある程度のモノなら何でも言ってくれ」 と書類整理の片手間で答えた。すると彼女は私の隣に移動し 「ん?今、なんでもって言いましたよね?」 と耳元でささやかれた。私が反応するが早いか机と私の間に入り込みすとんと向かい合う形で私の膝の上に座る。 そしてぽかんとする私の唇にちゅうと唇があてがわれる。それも触れるような可愛らしいモノでなく舌を入れ歯の隙間から此方の口内を貪るような激しいモノだった。 数十秒好き勝手に動いた彼女の舌はぴちゃという水音と共にゆっくりと離れていく 「何を…」「ご主人様…」 うつむき体を震わせ抱きついてくる。思わず抱きしめると少し震えが止まりポツリポツリと語りだした 「この体で初めて出撃して、初めて敵艦を沈めてその時は嬉しかった、です。でもふと前に沈んだ時の事思い出してそれで…次沈むのは私かもって」 何時もの軽い調子でなく小さくなった彼女。 「だから、私、ご主人様に私の全部あげたくってその…」 そう言い終わる前にギュッと抱きしめる腕を強める 「大丈夫だ、私は絶対に誰も沈めたりしない」「ご主人様ぁ…」 彼女は顔を上げる。泣きそうな、しかしそれを抑え込みニィっと笑顔を作る 「女の子に此処までさせたからには答えないとな」「…ハイ」 今度はこちらからゆっくりと唇を重ねる。 まずは唇が触れるくらいに、そして舌を唇の間に滑り込ませ歯列をなぞる。そして舌同士を絡める。 「…ふあ」「ふう、次行くぞ」 コクっと頷くのを確認してセーラー服の中に手を入れる。膨らみかけの胸にある突起を爪で弾くとぴくんと体がはねる。 こんな少女を今からめちゃくちゃにするという背徳感が段々と興奮に変わっていく。 胸を弄る右手もほどほどに左手をスカートの中に突っ込む 「ひゃぁ!」「無理だと思ったらいえよ」 止まるか分らないけどと思いながらパンツの外から幼い裂け目をなぞる。すでに濡れている為ぬるっとした感触と柔らかな肉の弾力が指に絡む 「んん…」 必死に声を抑えようと手で口を押さえているのを見てなおさら声を出させたくなる。パンツをずらし直接指で陰核を刺激する。そして中指を膣内に入れていく 「ああ!」 きつく周囲の肉が指を締め付ける。ゆっくりと動かし解していく 「ご、主人、様ぁ!」 切なげな声が荒い息遣いと共に聞こえる。そして二本目の指を入れていく。くちくちゃという水音を大きくし羞恥心をあおる。 「さて…」「ご、主人様…やっち、まうのね…?」「嫌なら止めるが」「うんん、大丈夫です」 漣の愛液で濡れたズボンのチャックを開けるとギンギンに勃ち上がった陰茎が顔を出す 「グロイですね…」「お前なぁ…」 雰囲気も何もない感想にあきれつつも漣の腰を持ち上げる 「行くぞ」「お願いします」 にち…と粘着質な音と共に陰茎が飲み込まれていく。流石に慣らしたがキツくすぐには入らない。その間に再び右手で胸と左手で陰核を刺激し、啄むようにキスをする。 半分飲み込まれたくらいで緩慢な動きで腰を動かす。段々と深く飲み込まれていく陰茎に比例し柔らかく締め付けられる快感が強くなる。 そして陰茎が全てのみ込まれたところで動きを激しくしていく。 「あっ!ご主人様ッ!コレ気持ち、いい!」「ッ…漣!」 キュウと締め付けが強くなりゴプッと溜められた精液が漣の中に放たれる 「今回も~やられてしまいましたが~」 布団にくるまりニカッと笑う漣に腕枕をしながらあいている手で頭を撫でる。初夜から数か月、体を重ねるのはまだ片手で数えるほどだが段々と慣れたようで 「?どうかしましたか?ご主人様?」「ん?いや初めての時の気弱な漣ちゃんはもう見れないのかなーってな」 そう返すとむっとしたような表情になり 「女の子は弱いところは簡単には見せないんです」 と言い返してきた。もっとも彼女を悲しませるようなことはしないつもりだが 「漣」「なんですか?」「これからもよろしくな」「ハイ!」 「しかし全然育たないですねこの胸」 折角ご主人様が揉んでくれているのにと自身の胸を見て呟く 「揉んだら大きくなるってのは迷信かもな」「いやそんなことは無いですよ」「というと?」 「だって潮っぱいは私が揉んで育てたから」「やってる事エロおやじじゃねえか」
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前回の話 『提督を信じてた僕が、とても馬鹿みたいだよ』 …………。 『あんなに提督を慕っていたのに、最低ですわ』 ……五月蝿い。 『私、感情表現は苦手ですけど、もう提督には嫌悪の感情しか出ないわ』 五月蝿い。 『大井っちが言った筈だよね? 裏切ったら沈めるって。まあ今の提督には弾薬使うのも勿体無いんだけどさ……』 五月蝿い! 『だからさ、沈んだ大井っちのいる海は触らないで、どこかで飛び降りてよ』 五月蝿いっ!! …………………… ………… …… 「……っ! ……っ」 口をぱくぱくさせるが、思うように声が出なかった。 自分の意識が静かに浮上した今、既に動悸は不健康なまでに著しく激しい物になっている。 自分の中では悪夢に分類されたそれは、不本意ながら脳に深く刻み込まれてしまった。 大勢の艦娘らに糾弾され、下衆を見るかのように酷く濁らせた目で自分を見限ったのち向こうへ行ってしまう夢。 背景もまた自分の今の精神状態を表すような、荒んだ灰色であった。 勿論これは実際に起きた事ではないのだが、これから起きる正夢と言う奴なのではないかと勝手に恐怖する。 ――唯の夢じゃないか。馬鹿馬鹿しい―― 精一杯の虚勢を張ってそう自分に言い聞かせ、 目から距離のある真っ暗闇が広がる天井から逃げるように寝返りを打ち、布団を頭まで被る。 明日も仕事なのだ。睡眠時間は今しかない。 それなのに……。 ――"飛び降りてよ"―― 虚勢は虚勢にしかならなかった。 布団を被ろうが瞼を閉じようが、夢の余韻は絶たれず、瞼の裏で尚再生し続ける。 寝付こうと数分そうしていても動悸は収まらない。 耐え切れなくなった自分はやがて飛び起きて軍服を羽織り、 私室を飛び出し執務室箪笥の一番動きの悪い引き出しに組み付く。 その中のまた一番奥の陰った隅に置いている物に手をつけた。 そして、多くの艦娘が眠る庁舎を抜け出した。 …………………… ………… …… 「……あら?」 大破入渠から復帰し、どうせなら添い寝でもしてあげようかと思い立ったがマルヨンマルマル。 支援艦隊として敵艦隊の隅から忍び寄るくらいに気をつけて一切の音を殺して扉を開けたが、 その向こうにはまず音を立てる物が何もなかった。 ベッドの中がもぬけの殻だ。 その文字通り脱皮でもしたみたいに、布団が乱雑に床に放られている。 今の時間はマルヨンマルマルを過ぎた頃。 休養の時間真っ只中のこの時間に私室にいないとなると。 ――いた―― 魚雷発射管を外した代わりに足に装着した探照灯が、寂れたベンチを照らす。 誰もいない、空高くそびえる敷地内の明かりが届かないそのベンチに、その人はくたびれたように腰掛けて項垂れていた。 軍帽を被らない提督が、面倒臭そうに座ったままでゆっくりとこちらへ振り向く。 「…………」 元からなのか、探照灯が眩しすぎるのか、提督は弾薬よりも目を細めて眉間の皺の明暗を強く表していた。 背もたれからは紫煙がくゆり、一層この人の今の状態が良くないことを表す。 「修復が終わったなら寝なさい」 口を開けば、普段の調子に靄がかった声が発せられた。 そんな声の提督の追い払う命令は、私の耳には届かない。 傍まで近づくと足に装備した探照灯がこの人を照らさなくなり、 月明かりさえも雲で塞がれているので視界はほぼ漆黒の青に染まるが、 見下ろすとベンチの上で小さな火が灯っているのが分かるので、それを取り上げるのに難はなかった。 案外この人は抵抗しない。 私はそれを地面に叩きつけて、艦底である丈夫な靴で踏みにじる。 「何のつもりだ」 この人の声に静かな憤りが含まれた。 玩具を取り上げられただけでそんな声に変わるなんて、子供みたい。 「また買ったんですか」 「……さあね」 この人は私の追求には応じようとしない。 斜に構えている、ように見せかけている証拠だ。 「提督が煙草なんか吸っているようじゃ、私達が提督を守る意味がなくなるんですよ」 「お前等が守っているのは国民だろ」 「提督は国民ではないと言うんですか?」 立って向き合おうとしない提督に追求はやめない。やめてはいけない。 確かに国民を守るのが私達の使命だけど、それ以上に守りたいものがあってもいいじゃないですか。 駄目だと言うのならそれは私達艦に自我を持たせた神様にでも言って欲しい。 理論の伴っていない言葉しか返せないこの人は今虚勢だけで保っている。 この姿勢を撃ち崩すべく、私は敢えて辛辣な言葉を並べ立てる。 「提督のこんな姿を他の艦が見たら、どう思うんでしょうね」 「五月蝿い」 「悩むのは誰しもあると思いますけど、それを誰にも打ち明けないで自分の体を傷つける提督は、軟弱で臆病者です。 なんでこんな人が提督なんかやっているのか甚だ疑問です」 「……っ」 斜に構えているというか、この人は逃避しているだけ。 遂にはこうして顔さえも逸らして再び項垂れてしまったこの人は、ただ臆病なだけなのだ。 この人のこういったところは呆れるし腹立たしいけど、一番気に入らないのはまた別のところにある。 「結婚までしたのに水臭くありませんか」 「お前にぶつけたって何もならん」 「提督にとって結婚とはなんなんですか。強い絆を結んだのは私の思い上がりだったんですか」 「…………」 「……はあ」 溜息が零れる。 以前からも度々提督のこうしけた姿は見てきたけど、 今のような関係ではないそれまでは煮え切らない思いのままあまり注意してこなかった。 しかし今は違う。 もうそれまでとは違い、嫌な事悲しい事をぶつけ合っても何ら問題はないはずですよね。 もっと私を頼ったらどうなんですか。 仕事の補佐をするだけの秘書以上に頼ったらどうなんですか。 「こっちを向いてください」 「……? んむっ……」 …………。 「ぷぁっ、おま、いきなり……!」 「何かあったら煙草に当たるのはもうやめてください」 「キスの味が煙草臭いのは嫌ですから」 悲しみに暮れる夜もそろそろ更けてきた。 水平線から顔を出そうとする日の淡い光の下、 隙だらけな提督の驚いた顔を尻目に、提督のポケットの中の紙の箱を力の限り握り潰した。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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前回の続き 海水浴ではしゃぎ過ぎた艦娘たちは早々に夕飯を食べ終え各自の部屋に戻るヒトハチマルマル。 何時もはうるさい食堂で霧島は湯呑に入れたお茶をゆっくりと飲んでいた。普段は姉の金剛に合わせ紅茶を飲むことが多いが、生まれも育ちも日本な彼女はどちらかと言えば緑茶の方が好みだったりする。 「あ、霧島さん。今時間良いでち?」 振り向くと提督が羽織らせたのかぶかぶかの上着を着たゴーヤがピッと背を伸ばして立っていた 「あら、ゴーヤ。体は大丈夫?」「ハイでち!心配かけてごめんなさい」 ぺこりと頭を下げるゴーヤに隣に座るように促す。 「失礼しますでち」「そんなに畏まらなくてもいいわよ?それで何か用かしら?」「あの、てーとくの事まだ怒ってるでち?」 霧島の顔を覗いつつそう聞いてくるゴーヤに 「大丈夫よ、怒っていないわ」 そう返すとニッパとゴーヤの顔に笑みが戻る。 「よかったでち。」「ふふ、ゴーヤは指令が大好きなのね」「ハイでち!」 いつもの調子に戻ったゴーヤに頬が無意識のうちにゆるむ。 「あ、それででちね」「まだ何か?」「今日これから何か予定とかあるでち?」 うーんと考えるがとくにはない。いつも賑やかな姉たちは遊び疲れて寝ているし榛名もそれにつき合わされてくたーっとしている 「とくにはないわ。どうかしたの?」「んと、霧島さんもてーとくとお風呂入りたいって言ってたでち。だから一緒に入ろうかなって」 不意を突かれカッと顔が赤くなる霧島。 「き、聞いていたの?」「ハイでち。」「いえあれは、その…」「じゃあフタマルマルマルに指令室にくるでち、水着忘れちゃだめでち!」 そう言い残すと真っ赤になった霧島を置いて鼻歌交じりに食道から出ていくのであった。 「指令とお風呂…」 つぶやきながら霧島は自室の衣装ダンスから水着を取り出す。彼女は資料庫の整理を提督に頼まれていたためこの水着は着用していない。 ―指令と一緒にお風呂に入る―そんな想像をした自分の少しに緩んだ顔に気が付きパンとほほを叩く。 ダメよ霧島、この鎮守府の風紀を乱しては。そう言い聞かせふぅと息をつく。 「あ、あれ?」 気が付けば指令室の前。手には水着を入れた小さな鞄。時刻はヒトキュウゴーゴー 無意識のうちに指令室に来てしまった。しかも五分前に。今なら引き返せると思いつつもその手は指令室の扉にかかり、開けていた 「霧島さん?早いでちね」「え、ええ」 指令室にいたのはゴーヤのみだった 「指令は?」「今お風呂でち。さ、早く行くでち」 そして霧島はゴーヤに手を引かれ更衣室に消えてゆくのだった 「はぁ…やってしまった」 こんこんとわく風呂に入りつつ天井を見上げる。自分の艦隊に所属する潜水艦と性行をしてしまった。(字面にすると物凄いな) 別段彼女だけを特別扱いするわけには職務上行けないのだが体の関係となってしまへばそうも言えない。どうしたものかそう思案していると急に浴室のドアが開く 「てーとく!」 水しぶきを建てながらお湯に入りさも当然のように提督の膝の上に座るゴーヤ。そして水着に着替えおずおずと入って来る霧島にポカーンと口を開ける提督 「お、お邪魔します」「え、あ、え?」 霧島はちゃぷっと静かに入り提督の左隣に座る。提督はというとぽかんとしながらも霧島の豊満な体に目が釘付けとなっている。 「あ、てーとくの魚雷さんこんにちはでち!」 当然男として反応してしまう物は仕方なくゴーヤの尻の下でムクムクと大きく勃起する提督の魚雷。以前と違い提督は水着など付けていないため直にゴーヤの尻とスク水に当たっている。 ゴーヤが尻をどけ向かい合うように座ると尻の下で隠れていた魚雷が当然霧島からも見える訳で 「お、大きい…これが指令の…」「霧島さん、てーとくの魚雷さんは凄いでち。こうやってなでなでしてあげるともっと大きくなるでち!」「おい、ゴーヤ止めなさ、オウッ!」 提督がゴーヤを止めようとするが不意に霧島の手が竿を握り阻まれてしまう。 ちゃぷちゃぷと霧島の細く白い手が竿をしごきゴーヤの小さく肉付きのいい手が先端を撫で繰り回す。同時に霧島の豊満な胸がギュッと提督の左腕に当たり、太ももではゴーヤのスク水を着た尻が当たる。 そんな状況で我慢が続く訳もなくどっぷりと湯の中に射精してしまう。 「これが、指令の精液…」「それ不味いでち」 湯の中をフワフワと漂う精液を救いまじまじと見つめる霧島と以前精液を口にしたときの感想を言いゴーヤ。そんな中すでに歯止めがきかない提督の魚雷は再び高度を上げる。 「好き勝手すんな!」 と右手でゴーヤの頭を捕まえキスをし、左手で霧島の股間部を弄りだす。 「んちゅ…ふぁ…てーとく…」「や、駄目です。し、しれぇ!」 ばちゃばちゃという水音と共に熱がこもった声が響く。 「ぷは…霧島さん、こんなことをしたんですから覚悟は出来ていますよね」 ゴーヤとのキスを止め隣にいる霧島に声をかける。普段は眼鏡をかけ凛とした彼女とは思えないくらいに溶けきった表情に理性など吹っ飛ばしてむしゃぶりつきそうになるのを堪え最終警告をする。 「は、い。指令…お願いします」 その言葉を聞き提督の欲求が爆発する。左手はそのまま動かしながらかぷっと胸の先端にかぶり付き吸い上げる 「あ、だめ…ん…そんなに吸っては」「ふぁめ?」「しゃべらないでぇ!」 ゴーヤには右手で股間に指を入れ少し荒々しく動かす。 「てーとくぅ!指、キモチイイでちぃ!」 そして霧島の胸から口を離した提督はゴーヤに耳打ちをする。 「ゴーヤ、霧島さんの胸どう思う?」「ふぁ…すっごく柔らかそう…でち」「よし、じゃあゴーヤは右胸を舐めて霧島さんを気持ちよくしてあげよう」「ハイでち!」「二人とも何を話して…」 霧島が言い終わる前に二人はそれぞれ左右のたわわな胸にしゃぶりつく 「あぁあああ!」 当然ゴーヤたちの中に入れている指を動かしながら貪るように胸をしゃぶる。 「あ、やめッ、イッ、イクゥ!」 霧島の股間からお湯とは違う暖かさの水が放たれ気を失った。 「ゴーヤ、次はお前だ」「ハイでち!」 霧島の中から指をだしゴーヤの股を覆うスク水をどかす。ぬめっとした粘液を出す肉穴に硬度を上げた提督の魚雷がゆっくり入ってゆく。昼間に一度経験したとは言ってもまだ幼いそこはきつい。ゆっくりと侵入させてゆくとぶるっとゴーヤが震える。 「痛いか?」「うんん、大丈夫でち…てーとく、もっと深く入れて…」 提督にしがみ付くように密着するゴーヤの頭を撫でながら魚雷はゴーヤの奥深くに進んでゆく。 「此処までか。動くぞ…」「ん」 激しく水音を立てながら互いに求め合う提督とゴーヤ。その音に目を覚ました霧島は無意識に自身の性器を弄っていた。同時に彼に対し愛を叫ぶ姉に対しての引け目を感じていた。 (私なんかが金剛姉様より先に指令とこんなことになるなんて) そんな彼女をよそに目の前の男女の行為は終盤に差し掛かっていた。 「行くぞゴーヤ!」「あ、来て!てーとく!」 ビクンと二人の体が震えゆっくりと結合部が離される。ぽたぽたとお湯に落ちる精液と愛液。 「気持ち…よかった…でち」 くたっと気を失ったゴーヤに提督はバスタオルをかけそして霧島を見つめる。まだ硬度を失っていない。それを見るうちに金剛に対する引け目がすっと消えていく。 「指令、改めてお願いします」「ああ」「私を抱いてください」 その後二人は激しく求めあった。胸を貪りしがみ付き指で性器を弄られ…そして 「行くぞ」「はい」 お湯から出て浴室の壁に手を付き尻を突き出す形になった霧島の性器にゆっくりと提督の肉棒が入っていく。 ゴーヤと違い柔らかくそして優しく包み込むような肉のうねりに直ぐに腰を振りたい気持ちを抑えじっくり入れて行く そして入りきったのを確認しゆっくりと腰を突き出す。そのたびにプルプル震える胸や形のいい尻を鷲掴みにする。 「あ、それダメ、です」 胸を弄りながら突いてやると一層ナカが締まる。そして提督も知らず知らず腰が激しくなる。 「霧島、さん、イきそうだ」「はぁ、ください、指令の、私に!」 ドップリと霧島の中に出し二人はストンと床にへたり込む。 「ヘイ!霧島!こんな時間に何処に行ってたのかナー?」「金剛姉様!?いえ。その…」 自室に戻る途中の寮内でばったりと姉に遭遇してしまった。 「ドックにもいないし心配シタノヨ?」「御免なさい…」 このまま白を切るつもりの霧島だったが偶然ゴーヤがそこを通りかかり 「霧島さん!またいつかてーとくとお風呂入るでち!」 と言ってしまった 「お風呂ネー」「あ、あの姉様?」「比叡!」「ハイ此処に!」「霧島を連行シマス!」「了解」 「え、ちょっと姉様!?あーれー…」 翌日から提督の入浴中に艦娘たちが浴室に侵入、経費に大量のまむしドリンクが追加されたのはまた別の話
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223 :名無しさん@ピンキー:2014/03/21(金) 22 36 25.93 ID jMn4LIO1 かなり前のスレに投下した、ちとちよ姉妹パイズリものの続きをお届けします。 結構な間アクセス規制に巻き込まれていたため、 wikiの騒動もありこっちでの投下を半ば諦めてその間別の場所に投下したりもしていたのですが、 こちらで続きを待つレスなども(ありがたいことに)あったためあらためてこちらに投下します。 (もしマルチポスト的な投下が不快だという意見がありましたら遠慮無く言ってくださいませ) 224 :改二姉妹、乳渠中!(中編):2014/03/21(金) 22 37 29.62 ID jMn4LIO1 「今度はあたしが、お……おっぱいでするんだよ……ね? ど、どうすればいいの?」 先の行為で、やや薄桃色に火照った両乳を投げ出し、少し涙目になって見上げてくる千代田。 その光景を前にした俺は、ムラムラと下腹部にこみあげてくる黒い衝動を感じていた。 この生意気な胸を思う存分、いじめたい。なぶり回したい。犯して、汚して、屈服させたい。 「……千代田、ひざ立ちになって、片腕を横にして胸を下から持ち上げてくれ」 「め、目が怖いんだけど……こ、こう?」 持ち上げられた双球が、今にも腕からこぼれそうにゆさりと自己主張する。 思った通り、たっぷりの乳肉量はそうすることで十分な“奥行き”を谷間に生み出している。 (※ここで改二の中破絵を参照するとより臨場感が味わえます) 「あっ……提督のやりたいコト、わかりましたよ。角度はこう……ですよね?」 千歳が、反り返る俺の主砲に白い指をかけ、ぐぐっと90度に仰角を定めてくれる。 導かれた砲口の狙う先は、千代田自身の腕で寄せて上げられた双肉球の狭間。 そこに真正面から腰を―――先ほど姉の乳内で搾り出された精液まみれの肉棒を突き入れた。 そぷっ……ぬぬっ、ずぷぷぷうゥっ……! 「あ、熱っ! え、えっええっ!? な、なにこれ、お姉の時みたく下からじゃないの!?」 面食らう千代田をよそに、腕でホールドされ適度に圧迫された至福の世界へとゆっくり…… じわじわと……先ほど姉の乳内で搾り出された精液まみれの肉棒が“乳渠”していく。 「う、うわ……あたしのおっぱい、前から串刺しにされてる感じ……へ、変なの……」 「これは“縦パイズリ”っていうのよ。初めてなのにマニアックなことされちゃってるわね」 「た、たてぱいずり……? でもお姉、むしろこれ、角度的には横じゃないのかなぁ……?」 そんな突っ込みもどうでもよくなるほど、俺の肉砲は極楽のような圧迫感に襲われていた。 千代田のおっぱい質量は姉以上で、この姿勢だとチンポの全方位、全部分がにゅっぽりと 柔肉に包まれ、腰を押しても引いても窒息しそうな乳牢獄から逃げられないという有り様だ。 「くッ、動かすぞ、千代田……!」 「えっ、うっうん…………やっ、んぁっ……う、うわぁ……」 腰を前後させるたび、むりゅ、むりゅりゅと周囲の乳肉が巻き込まれ、卑猥に形を変える。 眼下でにゅこにゅこと自分の谷間に赤黒いモノが出入りする光景、 いやらしい初体験乳プレイの衝撃に、頬を真っ赤に染めつつも目が離せない千代田。 「う~、あ、改めて見るとドン引きだよこれ……何なの、この発想ぉ……」 「あら、でも提督はすっごく気持ちよさそうに千代田のおっぱいに出入りしてるわよ?」 「そ、それが意味わかんなくてキモいの! おっぱいはこういうことする場所じゃないし!」 俺のチンポは、押し込むたびぽよぽよした滑る柔肉の合間でぬるんぬるんと滑り続け、 決して同じ場所に安定しないのに、この気持ちいい空間から飛び出すことは決してない。 オイルで満たされた湯船の中で溺れているかのようだ。 225 :改二姉妹、乳渠中!(中編):2014/03/21(金) 22 38 29.36 ID jMn4LIO1 「でも、おちんぽが気持ち良くなってるなら……これもセックスの一種じゃないかしら?」 「せ、セッ―――!?」 改めて、今自分がやっている行為の恥ずかしさに気付いたのだろうか、 真っ赤になった千代田は眼下で前後に動くグロテスクな肉塊を、 なかば体を硬直させて見つめる。 「あ、あうぅ……や、やっぱり無理ぃ! あたしもう止めっ―――きゃっ!?」 そして羞恥の余り身を離そうとした千代田の胸を、突然“見えない何か”が押さえつけた。 たぷんと重い双球が不自然にたわみ、ボンレスハムのようにあちこち不規則に変形する。 巨乳を瞬く間に緊縛固定してしまったそれ―――光を反射して微かに輝く細い操り糸は、 彼女たち姉妹が艦載機を操作する時に用いるもの(正確にはその訓練用版)だった。 「ち、千歳お姉っ、何するのぉっ!?」 「途中で逃げちゃダメでしょ、千代田? ちゃんと提督をおっぱいで気持ち良くさせてあげなきゃ……ね?」 千歳は妖しく微笑みながら、いつの間にか指にはめた操り糸を まるで楽器でも弾くように動かす―――と、たちまち乳全体に強い圧力がかかり、 谷間へとハマった俺のチンポごと搾りあげられたのだからたまらない。 「く、うぁぁっ……! こ、この全方位からの圧迫感ッ……!」 「ふぁぁあ!? お、おっぱい搾られて……お、お姉ちょっとやめ……やぁぁぁんッ!?」 俺だけでなく、千代田の声に表れたのもまた快楽の甘さで、 千歳の精妙な糸使いが敏感な乳肌にまるで苦痛を与えていないことは明らかだった。 しかも、俺が腰を前後させるのに合わせて、 巧みに圧力の強さやかかる場所を変化させてくる―――まるで極上の名器がもたらす、 淫猥で貪欲な収縮運動のように。 「ほぉら、千代田のおっぱい、強制的におまんこにしちゃったわよ……うふふ」 「おっお姉、これ恥ずかしっ……や、ひぁぁ……てっ提督もそんな突かな……ひゃんっ!?」 涙目でそんなことを言われても、柔肌のきめ細かさと女性器の締め付けとを併せ持つ 究極の肉穴を前に、我慢なぞできるはずもなかった。 ぬぱん、たぱっ、ぬっぱ、ぬぱんっ―――と淫らな音を響かせ、 動きを封じられた千代田の胸肉ホールめがけて一心不乱に腰を打ち付けるのが止まらない。 「……っひぃぃぃあ!? そっそこはだめへぇぇっ、ほんとダメぇぇぇっっ!!」 千代田の嬌声が一段と跳ね上がる。 姉の操り糸が、すっかり外に引き出された陥没乳首をそれぞれ捕らえ、 くいっくいっと色々な方向に引っ張る意地悪な愛撫を始めたのだ。 「こうやって、提督がおっぱいの奥を思いっきり突くのに合わせて、 私が千代田の敏感乳首をいじめますからね……縦ぱいずりでイけるようになるまで、 みっちり調教しましょうね♪」 「え!? ちょ、調教とか冗談、だよね……? て、提督もなんか目が座ってるよ……?」 226 :改二姉妹、乳渠中!(中編):2014/03/21(金) 22 39 31.98 ID jMn4LIO1 答える代わりに、俺は腰ごとチンポを後ろにズルルルッ……と引き、弾みをつけて――― ―――にゅぱぁぁぁんっっ!! 「にゃっ、ひにゃぁぁぁんっっ!!?」 にゅぱっ、にゅっぷぷ、にゅぽっ、にゅぱんっっ、にゅりゅんっっ!! 叩き付け、歪ませ、えぐり込み、掘り進んでは引き戻し……エラの張ったチンポを がむしゃらに前後して、柔らかい肉洞を欲望に任せて揉みくちゃに犯す、犯す、犯す。 「ひゃぁぁんっ、あ、あたしのおっぱいぃぃっ、らっ乱暴に犯されて…… ほ、本当におっぱいでセックスしちゃってるよぉぉっ!? んぁあはぁっっ!!」 まさに乳姦……それでも千歳の操り糸で空中に半ば固定された双乳球は、 一定以上逃げることも許さなければ、 その柔肌を硬い男根から離すようなことも決してないのだ。 「そうよ、たぁっぷり愛されちゃってるわね、千代田……さっきは提督、 私のおっぱいといっぱいHしたから、これでお乳同士も間接セックスね」 「え……か、間接……お姉と、おっぱいで間接セ……せ、せっくす……っ!」 耳元で囁く姉のいやらしい言葉。 先ほどから糸によって乳肌や乳首へと絶え間なく送り込まれている快楽も手伝ってか、 しだいに目をとろんとさせて息をはぁはぁと荒げだす千代田。 まったく、この姉妹が普段どういう関係なのか、想像するのがコワイというか……。 「ほぉら、トドメさしてあげるからまたイッちゃいなさい。 提督のおちんぽでお乳イかされる快感……しっかりおぼえるのよ?」 どこかサディスティックにそう宣告すると、 細い糸が勃起しきった両乳首を、きゅぅうっ! と搾り上げた―――同時に、 俺の腰使いがもっとも長く大きいストロークで突き込まれる。 「あっ、やっあっあっああっっ!? だ、ダメぇぇぇっっ! お、お姉と提督におっぱいでエッチされてっ、 おっぱいでっっイッいくぅぅぅぅーーーーーーっっっ!!!」 千代田の背筋が反り返り、 その結果前に突き出される形になった双乳が俺の腰に密着して楕円形にたわんだ。 その深奥、柔肉の中枢にみっちりホールドされた亀頭に、 早鐘のように鳴る心臓の鼓動がどくんどくん伝わって、 柔肌からじっとりと汗がしみ出てくるのまでが分かるようだった。 「はぁ、はぁぁ……ま、またイッちゃったよぉ……て、提督に、またこんなとこぉぉ……!」 「ふふっ、派手に飛んじゃったわね、千代田ったら……もう立ってられないかしら?」 絶頂の余韻に脱力し、操り糸でかろうじて支えられているといった具合の千代田に ひとつキスをすると、千歳は巧みに十指を踊らせて、ゆっくりと床へ横たえていった。 自然と、その谷間に硬い肉砲を埋めたままの俺は、仰向けになった彼女に馬乗りになる。 227 :改二姉妹、乳渠中!(中編):2014/03/21(金) 22 40 17.78 ID jMn4LIO1 「でも、提督はまだ満足なさってないでしょう? そのまま千代田のおっぱい、今度は馬乗りパイズリで思いっきり犯しちゃってくださいな」 「あ、ああ……! このままするぞ、重くはないか、千代田……?」 「え? う、うん、提督が脚で支えてるから大丈夫だけど……え、ひゃっ、ひゃうっ!? ま、まだおっぱいでするのぉぉ……!? ふえぇぇ……!」 仰向けになってもまるで存在感を失わない二つのたぷたぷした肉の丘を、 俺は両手で鷲掴みにした―――ずぶずぶと十本の指が沈み込み、千代田が甘いあえぎを漏らす。 千歳は俺の邪魔にならないよう、入れ違いに操り糸による緊縛を解除してくれている。 「う、うあ……やっやだ、目の前に提督のアレがぁぁ……つ、突き出てきてるよぉ……!」 姿勢と乳挿入方向の変化によって、久しぶりに柔らかな肉カーテンの外に顔を出した亀頭が、 千代田の目の前にその威容を突きつける形で存在を主張する。 ぬっぷ、ぬっぱんっ、ぬぱんっっ―――と馬乗りになった腰が前後するに合わせて、 湯気を立てる凶悪な先端が、飢えた獣のように透明なよだれを垂らして自分の顔に迫るのを、 千代田は怯えと興奮混じりの上気した顔で呆然と見つめるばかりだ。 「やっ、はっ激しっ……ふぁぁ、あっ、てっ提督の熱いのがっ……お、おっぱいの真ん中で ごりゅごりゅ動いてるぅぅ……っ! さ、さっきと全然違う感じするぅぅ!」 「ふふっ、提督ったらこんなに一心不乱に腰叩き付けちゃって、ちょっと可愛いですね…… そんなに千代田とのおっぱいセックスが気に入ったんですか?」 無重力の粘塊の中で泳ぐような先の縦パイズリも凄かったが、 自分の手で生意気な双巨乳を思いっきり寄せ、 その中心にみっちり収めたチンポを挟みしごく暴力的なまでの馬乗りパイズリもまた格別だった。 張り詰めた亀頭が谷間から飛び出るたびに、 柔肉からにゅぷんっ―――とカリ首の段差が解放される瞬間、 まるで包皮を剥くようなこそばゆい快感が襲ってくる。 一連のパイズリフルコースを幸せに味わう肉主砲は、いつ暴発してもおかしくない有り様だ。 「ああっ、千代田っ! 千代田っ、千代田、千代田! 千代田のおっぱい最高だッ!」 「こ、こんなことしながら名前呼ばないでぇぇ……へ、ヘンな気持ちになるぅぅ……!」 バックから犯す尻にそうするかのように、たわわな乳マンコをしっかり両手でホールドして、 自身のペースで腰を打ち付ける原始的な征服感が、背筋から快楽信号と共に駆け上る。 千代田の乳性器をもみくちゃに犯す支配感が、 目の前にチンポ先を突きつけるたびに見せる彼女の羞恥と押し殺した被虐快楽の顔が、 渾然一体となって脳内でスパークし荒れ狂った。 (くっ……! こ、このままだと射精してしまうっ、でもっ……!) この体勢では、逃げ場のない千代田の顔面にぶちまけ汚してしまう――― その逡巡を見透かしたように、千歳がそっと俺に背後から寄り添ったかと思うと、 妹に聞こえないように、そっと耳元で囁いた。 「いいんですよ、提督―――たっぷりお好きなように、出してしまわれても……うふふ」 「な……し、しかしそれでは……っ!?」 「あら、いいじゃないですか。生意気なこの子の顔、 提督だって精液で汚して征服したいと思ってらしたのでは? 姉の私もかまわないって言ってるんですから……ね?」 228 :改二姉妹、乳渠中!(中編):2014/03/21(金) 22 40 52.39 ID jMn4LIO1 にゅぷんっっ、にゅっぱっ、にゅるっぱ、にゅるぷんっっ! と一層恥ずかしいパイズリ音をBGMに、どこか蕩けた声で千歳が淫らな誘惑を囁く。 「えっ、なっ何……? お姉、提督? ふ、ふたりで何話してるの……っ!?」 「う……そ、それは……くぅぅっ!」 「ほら、もう我慢なんかできないでしょう? それに私も見たいんです、可愛い千代田が提督のたくましいおチンポでおっぱい犯されて、 汚されて、征服し尽くされる姿が……!」 はぁはぁと荒い息と共にか細い声で吐き出される、姉の淫蕩な本音。 そのクラクラする刺激を耳から脳に浴び、 そして心地よい柔肉拷問具に包み抱かれての腰ピストンをもはや止められない俺は、 ついに―――! 「くぅぅぅッッッ!! ちっ千代田ッ! すまんっ、このまま出すぞッッ!!」 「……え? えっえっ!? そ、それってまさかっ……えっ、おっお姉っ!?」 「ち、千代田ぁ、たぁっぷり浴びましょうね……提督の、おちんぽから迸る精液を……っ!」 いつの間にか、千代田の頭を両脚の間に置く位置に座った千歳が、 その顔を少し起こして角度を調整する……と同時に、どこにも逃げられなくしていた。 そして、にゅぶんっっ!! と硬い肉と軟らかな肉のこすれる音が響き、 ぱんぱんに張り詰めたどす赤い亀頭が、千代田の鼻先数センチの位置にせり出した……その瞬間。 ―――どくゅびゃっっ……びゅぷんっっ!! びゅっく、びゅくびゅぷんっっ!! 「んひゃぁぁっっ!? わぶっ……んやっ、こっこれ精子ぃっ、 にゃっ……えぶっ、んあぁぁ……ぷぁ!? んぁぁはぁぁっ!!?」 「おおっ、くおぉ……ッ、くはっ……! う、うおっ止まらなっ……! ち、千代田ぁ!!」 「あは、凄っ……私の千代田がぁ、提督のおザーメンでぐちゅぐちゅに…… どろどろにっ……素敵よ千代田、その顔とっても可愛いわ……! あはぁぁ……っ!」 姉の恍惚とした声を聞きながら、妹の整った鼻梁を、思わず閉じたぱっちりした瞳を、 栗色の髪を……後から後から噴き出す精液で犯し汚す背徳の征服感は、魂まで焦がし狂わすようだ。 限界まで反り返った肉砲をにゅっぽり包んだ左右の乳山を、 ギュウギュウと押さえつけて圧迫するたび、 天国の肉ポンプに絞られたチンポからとめどなく新たな白濁が撃ち出される。 「ひゃぁ、んっぷぁぁ……! えほっ、うえぇ……ひ、ひどいよお姉、 ひどいよぉ提督ぅ……はぁ、はふぁぁ……め、目が開けられないぃ……っ!」 「うふふっ、ごめんね千代田……でも、今のあなたとても素敵だわ……ほら、 私が舐め取ってあげるから……提督もよく見ててくださいね……んっ、 ちゅぅぅっ……れろっ、ちゅ……!」 「お、おねえっ……!? ん、ちゅっ、ちゅぶぷっ……んぁ、んはぁぁ……っ!」 俺の吐き出したこってりゼリー状の粘濁液―――妹の顔や乳を汚すそれを舌ですくい、 口の中へと運ぶ千歳の、異様なほど妖艶な姿。その行為に驚くも、 姉のついばむようなキスの雨にすぐ白濁まみれの顔をうっとり上気させ、舌を絡め合って応える千代田。 姉妹の淫らな饗宴を前に、たった今これほどまでに大量射精した俺のチンポは、 まだまだその欲望を吐き出し終わる気配はなかった―――この乳姉妹ふたりを、犯し尽くすまでは。 +後書き 229 :改二姉妹、乳渠中!(中編):2014/03/21(金) 22 45 04.89 ID jMn4LIO1 以上ですー。 後編(Wパイズリ編)はいつになるやらですが、もし気に入っていただけた方は気長にお待ち下さい。 管理人様につきましてはwiki騒動で色々大変でしょうが、頑張ってくださいませ、応援しております。
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提督×加賀・あきつ丸15-326の続き 472 名前:クズ ◆MUB36kYJUE[] 投稿日:2014/12/23(火) 21 40 25 ID sZrbLobQ [1/18] 326からあきつ丸と加賀の修羅場を書いていた者です。後半を書き終えたので投下します。 あきつ丸一人称 提督がクズ 浮気 の要素を含むので苦手な方は注意をお願いします。 1 初めてキスをした時のことは、今でも記憶にはっきりしているのであります。まったく自分といえば酷い有様でありまして、涙も止 まらず、鼻もグズグズ。それなのに提督殿との睦みにも意識を向けねばならないのでありますから、もう苦しくて仕様がないのであり ました。心の片隅に望んでいたものが、突然降ってくるようにして手に入った。当時の罪の意識であるとか緊張なんてものは一切吹っ 飛んでいってしまって、まず何より幸福が享楽されたのであります。 心にわだかまる欲望にだけ意識を向けた、卑しいことこの上ない精神だったと自嘲もできましょう。しかし彼が、彼の方からキスを くださったという一つの事実が、自分の胸底をどうしようもないほどに熱くさせるのでありました。このまま死んでしまってもいいと、 恥ずかしながら本気に思ったほど。不貞のキスがあれほど、甘美に思考を蕩けさせる作用をするとは、まったく意想外でありました。 夜虫の声が煩い、晩夏のことであります。彼の吐息の狭間から、その音の耳朶にできた事は、何か奇妙な感覚でありました。夏の巡 ってくるたびに、夜具の中でジィー、ジィーという音を聞きますと、脳裏にはあの時の光景がぱっと燦爛するのであります。 不思議なのは、キスの終わった後のことをまったく記憶していないという事でありました。提督殿とどのように別れどのように部屋 に戻ったのか、一切思い出されない。モンタージュされたように、蒲団の中で肩を抱き安堵と興奮に胸をかき混ぜられていた。そういう 情景へ、直ぐ繋がってしまうのであります。その夜は眠ることもできず、今後どうすればいいのか真剣ぶって考えるばかりでありまし た。今にして思えば、滑稽であります。頭の中に感傷的な悲劇の虚像を再生し続ける。己が主人公なのでありますから、まったく痛々 しいことこの上ない。例えば加賀殿を刺して憲兵に捕まり、最終的には雷撃処分される展開だとか、或いは提督殿を刺してまた処分さ れるだとか。無論、どのようなストーリーの中途にも、彼と夜を共にするシーンは必須でありました。提督殿の口説き文句を想像して は、その悲痛さに胸を痛め枕を濡らしていたのであります。まったく救いようのない、愚かしい空想癖。墓場まで黙しておくべき痴態 であります。 事実、現実は劇的ではありませんでした。以来しばらく、提督殿と自分との間には、口をきくような機会さえないのであります。鎮 守府本棟の破壊されたお陰で、艦隊運用には幾ばくか制限が出てきたのでありました。とても夏の大規模作戦を継続できる力は無く、 遠征や近海の戦闘任務に注力せざるを得ない。自分はカ号の点検や大発の譲渡等をして過ごしておりましたから、必然的に彼と接するこ ともないのであります。 提督殿と加賀殿の仲は、あの夜伽をもって修復されたようでありました。秘書の任を委ねられ、また女房役を徹するのに昏いところ もない様子。流石にもう覗き見などという愚行を繰り返しはしませんでしたが、夜半部屋にて耳を澄ませていれば、大方そういった習 慣を察することは可能なのでありました。加賀殿一人の足音しか聞こえない日は、情交のなかった日。二足分の足音の過ぎた後、一足 分だけ帰ってゆく日は、つまりそういう日なのであります。毎夜部屋にて耳をそばだて、人の同衾について思いを廻らす。罪悪感がな かったかと言えば当然否でありますが、しかし一度そのことに気が付いて以来、あのぎぃぎぃという足音を耳朶にしないことには寝付 けなくなってしまったのでありました。そして二足の音が聞こえた日には、何か自分の心根が切なくなってならなかったのであります。 当時のその感情の根源は、寂しさではないような気がします。ただ普段通りになっただけなのでありますから、なんということもな いはず。自分には背徳の悦を享楽しにゆく勇気など、からっきし無かったのであります。だからこそ直接提督殿に真意を聞くこともし ませんで、聞こえてくる足音だけで満足できたのでありました。 ふとしたら、あの夜のキスは夢であったのだと、そう思われるほどでありました。日の過ぎて行くほどに、感触の残滓は薄らいでゆ きます。体温も思い出せない。味も、慰撫された快楽も、水の蒸発して行くように段々と消え果ててゆくのであります。 口惜しさと同じくらいに安堵も感ぜられました。このまま幻ということにしておけば、道を違わずに済むのであります。自分の欲求 によって、提督殿に無用な心労をお掛けするのは心苦しいのであります。我慢をしてさえいれば、全て丸く収まるのだから、これほど 簡単なこともない。しかし、例えば提督殿のふとした反応。廊下をすれ違うとき苦しげに眉を顰めるだとか、露骨に自分から離れよう としたりだとか。あのキスが現実のものであったという証の所作を目にすると、また自分も、意識をせずにはいられないのでありまし た。度し難いことに、心緒は喜びに震える。彼がまだ自分を気に掛けてくれているのだと、勝手な解釈が先走って、胸底の火は勢いを増 す。 一ヶ月ほども過ぎた、ある夜のことであります。自分といえばすっかり習慣になってしまったあの耳を澄ます行為に没頭し、もうそ の頃には床板の響き具合によって幾らか感情の機微も察せるほどでありました。 加賀殿は最初トントントンという、きちんと地に足を突きつけるような音をしておりましたが、今ではトットットという具合に少々 軽い響き。一次関数グラフのように、日に日に決まった割合で軽やかになっていった風なのであります。あくまで予想ではありますが、 一度地に落ちた幸福度が一ヶ月の内に回復していったという証左なのではないでしょうか。もっと早くにこの習慣を始めていれば予測も 裏付けられたのでありましょうが、現状、事実は本人にしか知り得ないことであります。 提督殿はと言いますと、二日三日に一回耳にするだけでありますから加賀殿ほど正確には分からないのでありますが……最初ギシギ シ歪で不安定な音。それから段々テクテクと普通になっていったのでありますが、近頃は初期よりももっと酷く、ギリギリギリといっ た具合であります。グラフにすると上に凸の曲線であります。耳にするだけで、なにかハラハラと落ち着かなくなる、不安を煽られる 音でありました。 無論、日によってはこの流れに当てはまらない時もありました。ドシドシと機嫌の悪い音。カツカツ逸る気持ちの顕れた音。ただ大 方の心緒の動向というのは、先述の通りなのであります。加賀殿は一向良くなるばかりなのに、提督殿は急速落ちてゆく。その背反は どこか、自分には危うげに思われてならなかったのでありました。 その日の提督殿は、またいつにも増して酷い足音でありました。トットット、軽く跳ねる響きに被せて、ギリリギリリと不安定に過 ぎる音が鳴ります。皆はよくこんな危殆なる音の中眠りにつけるなと、壁の向こうを思うほどでありました。自分が敏感過ぎるだけで ありましょうが、ただならない、心臓の苦しい心地。 加賀殿の過ぎ去った後しばらく経ってから、独り廊下を戻る足音が大きくなってゆきます。毎回、彼の去るときには得体の知れない焦燥 に駆られるのでありました。早く過ぎ去ってと心の中に唱え続け、足音の小さくなってゆくに比例して安堵の気持ちがじんわりと溢れ てくる。 しかしその夜の足音は、自分の部屋の前にてぷつり、途絶えたのでありました。 息を飲むであるとか、身を固くするであるとか。如何様な言葉よりも深刻であります。部屋のノックされた時には、意識の埒外に小 さく叫び声をあげてしまったほど。一体どうしようか、どうすればいいのか思惟はぐるぐる廻るのでありますが、ついぞ答えの纏まる ことはない。二回目のノックがあり、自分は半ば反射によって戸を開けに立つのでありました。 恐る恐る開けてゆきますと、まず甘ったるい酒の匂いが鼻につくのでありました。思わず顔に手を持っていってしまった為に、 「ごめん、臭うか」 挨拶より先、彼には謝罪の言葉をつかせてしまったのでありました。 咄嗟の返答が思いつかない。当時の自分は恐慌の渦中にあった故、ただ用意していた言葉を吐くことしかできないのでありました。 「なにか、ご用でありますか」 言い放ってしまった後から、その文言の険しさ、タイミングの悪さを認識したのであります。恐らくは顰めた面のまま、かすれた小 声に吐き出しました。これでは誤解されても仕様が無い、いや寧ろ歓迎されていないと認識するのが普通でありましょう。気遣い屋の 提督殿でありますから、例に漏れず一歩後ずさり、 「すまない。邪魔した」 目を逸らして踵を返そうとしたのでありました。 「中で話を聞くのであります」 どう言い繕うか悩んだ末ようやく吐き出せた言葉は何か仰々しく、可笑しな響きを含んでいます。咄嗟に掴んだ彼の左手は余りに細 く、まるで竹のようでありました。骨折の固定具を外してまだ間もない頃であります。またすぐぽきりと折れてしまいそうな感触にぎ ょっとして、すぐぱっと手を離したのでありました。 部屋に招き入れると、それからじんわりと危機感が沸いてくるようでありました。一度キスを果たした仲において、ベッドのある空 間に二人きりでいるということ。それを意識して、何か今更どぎまぎしてならなくなったのであります。 大方歓迎していないというわけではないと察したらしい提督殿は、座卓の前にあぐらをかくと、 「酒豪に付きあわされると、ねぇ。……厭だね。もう頭が痛くなり始めた」 ベッドの淵に腰掛けた自分へ、そう話しかけるのでありました。 「なら、早く部屋に帰って寝たほうがいいのでは……」 「酔っ払うと無性に寂しくなることってない? 兎角今は、独りは厭だ」 彼の言った寂しいという語が、自分には特異な意味を持っている風に聞こえたのでありました。無用な憶測が馳騁して、さっと顔が 強張る。提督殿は目ざとくそれを認めると、 「慰めろなんて言わんよ。少し話し相手になってくれればそれで」 はにかみ言い繕うのでありました。 癪に触る物言いだと感ぜられたのは、勝手でありましょうか。自分とて覚悟の無いまま部屋に上げたわけではありますが、加賀殿を 抱いたその足に別の女の部屋に立ち寄って、挙句「慰めなくていい」ときた。もう提督殿はあの時のキスを忘れてしまったのかと、独 り沈鬱してしまったのであります。 「なんで避けていたのでありますか」 怒りの心緒が、そう口火を切らせました。いや正確に言うならば、怒らなければならないといった打算が表に出たのであります。 「そんなつもり、ないけど」 「嘘であります。自分、何度も話しかけようとしたのに結局今の今まで一言も口を利けなかったのであります」 「めぐり合わせが悪かっただけ」 「ならなんで今日に限ってわざわざ会いに来たのでありますか」 「だから、酔ってて。このままプレハブに帰るのも厭だから……」 「……質問を変えるのであります。なんであの時キスしたのでありますか」 提督殿は気まずげに顔を背けたまま、口ごもるのでありました。この局面において逃避などできるわけもなく。何時かは話さなけれ ばならないのでありますから、自分はただ黙って彼の言葉を待つばかりでありました。 正直に告白いたしますと、弱い立場の者を追い立てる、嗜虐の愉悦を享楽していたのであります。無論先行していたのは怒りと不安 でありますが、どこか心緒の片隅には溜飲下がる思いがくすぶっておりました。浮気するからそうなるんだと、伴侶の立場にないと言 えないような台詞を心の中に唱えていたのであります。 長い沈黙の後、彼のようやく放った言葉は、胸に燻る怒りの火を増大させるものでありました。 「すまない」 謝罪とは即ち悔悟でありますから、提督殿はあの時のキスを後悔しているわけなのであります。それを認知すると、堪らない屈辱に 目の前が真っ赤になる。 「謝るくらいなら、最初からしなければいいではありませんか」 まだ声を絞るほどの理性は残っていたのであります。しかし、ふと気を緩めれば彼の頬に平手を喰らわせたい衝動に身を支配されてしまうことでありましょう。感情を静謐にするには、労をとったのでありました。 「あの時は、荒れていた。ちょっとどうにかしていたんだ。すまない」 提督殿は、苦しげに言う。おそらくはこの先どう追求されるか分かった上で、尚言いのけたのでありましょう。自分も、彼の予測通りの言葉を吐かずにはおれませんでした。 「そんな程度の心持ちで自分のファーストキスを奪ったのでありますか」 「……あぁ」 「最低でありますな」 謗れば謗るだけ、また自分も惨めになるのであります。結局加賀殿に向けらているような感情を、自分は得ることができないのであ りました。 一分ほど沈黙が続きました。重苦しい空気に耐えられなくなったか、彼は腰を上げて早足にドアに向かうのでありました。 「すまない。帰るよ。……邪魔したな」 「待つであります」 咎める声音を作って言えば、流石に提督殿も逃亡しようとはしませんでした。ベッドを離れた自分は、彼の竹のような手を取って身 を寄せたのでありました。 「もう一度。キス、しなくちゃ、帰さないのであります」 今にして思えば、気障に過ぎる台詞であります。しかしまた、かなり効力のある言葉であることも自覚しているのでありました。彼 の罪悪感に滑り込んで、自分の欲求を満たそうというのです。 逡巡に目を泳がせた提督殿は、それでも優しく唇をくれるのでありました。 2 以来彼は伽のあった日には、自分の部屋に立ち寄るようになったのであります。少しだけ話をして、キスをして、帰る。そのような 習慣が生まれたのでありました。 自惚れ、ではないと思うのですが、幾ばくか彼の足音も快調になっていったように思われます。変に疲れた顔をすることもなくなり、 またこれは当然でありますが、自分を避けることもなくなりました。依然として憂いは払拭できずとも、その精神に、張りつめたとこ ろはなくなったはずなのであります。自分のおかげだと胸を張る気はありませんが、このキスの習慣が何かしら彼の心緒に影響を与え ていたことは、一つ確かな事実であります。 それからどれほど過ぎたか記憶にはっきりしないのですが、作業に流した汗が風に当たると冷え冷えする、そんな時分のこと。 カ号の定期整備のために工廠にて作業を進めておりますと、入り口にて自分を呼ぶ声があったのであります。集中しすぎていたので ありましょう。意識が引きずり戻されたかのような感覚がありまして、ふと顔を上げれば紅に光る海の稜線が厭に眩しかったのであり ます。 自分を呼んだ者の姿は逆光によって影となり顔は判然とはしませんでしたが、その声色から誰がやって来たのか察することはできま した。入り口に近づけば、ついに佇立する提督殿、その姿がはっきりと視界に収まります。 「今、暇?」 片手を挙げつつ、彼はそう話しかけてくるのでありました。 「提督殿こそ、今暇ではないはずなのであります」 「休憩時間中の外出は認められている。暇でしょ? 散歩に付き合ってくれたまえよ」 「加賀殿を誘えばいいではありませんか」 何となしに発したこの言葉は、何か彼の心に波風立てたようでありました。 「ウッ、む。……それはそうかもだけどね」 目を泳がせながら、訥弁に誤魔化す。そもそも今まで彼が自分を散歩に誘った事などないのでありますから、つまり疚しい何かを抱 えているわけなのでありました。 このお誘い自体はとても嬉しかったのであります。ですが流石に自分も、背景の不透明な状況において不貞の逢瀬を楽しめるほど、 剛の者ではないのであります。 断りの言葉を吐くより先、それを察したか、彼は手を掴むと自分を無理やりに引っ張ってゆく。 「離すであります!」 抗議の声を上げるとすかさずに、 「そんなに厭か」 苦笑交じりに言うのでありました。本心から厭に思っていないというのは先述の通り。故に自分もこの問いかけには黙して答えるし かないのでありました。 結局、十間も歩けば諦観の内に追従を余儀なくされるわけであります。提督殿も自分が抵抗の意思を無くしたと見るや、手をすぐ離 すのでありました。まぁ落ち着いて考えればただ歩いて話すだけなのでありますから、何も問題は無いはず。不貞を犯したその現場自 体を押さえられるわけではない。そう楽観したのは、今にして思えば過ちでありました。 食堂前の自販機で適当な飲み物を購入します。提督殿のおごりで自分は冷えた紅茶を、提督殿自身はマックスコーヒーでありました。 どういう意図かはわかりませんが、彼は自分に普通の恋人同士のような睦みを求めているように思えたのでありました。 「地元じゃよく飲んでたんだ。まさか西じゃ馴染みのないものだったなんて思わなかったね。……最近販売域広がったから入荷させ た」 彼は手持ちの缶をゆらゆらと揺らす。原色の黄色が毒々しく、何か言い知れぬ不安をかき立てられるパッケージでありました。 物珍しさにじっと見つめておりますと、 「飲んでみる?」 そう小首を傾げられました。 提督殿が差し出した物でありますから無碍にできるはずもなく、また好奇心もあった故、一口飲んでみることにしたのであります。周 りに人がいないか確認した後、急ぎ缶を傾けてみますと、じっとりぬめる液体が舌に猛烈な甘さを叩き込みつつ、喉奥の方へじわじわ 浸透してゆくようでありました。 余りに予想とかけ離れた味であります。まるで練乳をそのまま飲んでいるかのようでありまして、堪らずせき込んでしまう。提督殿 は自分のそんな醜態を眺めると、けらけら哄笑するのでありました。 「おいしくなかった?」 「よくこんな甘ったるいだけの飲み物、口にできますな」 乱れた呼吸に缶を突き返せば、反省の色も無く飄々と弁解されるのでありました。 「ちょっと温くなっちゃったからね。熱々ならまだましなんだけど」 辺りを凪いだ秋風が、ふとした沈黙を運んでくる。紅茶で口直しをしつつ、急に黙った彼を伺い見てみると、なにやら仔細顔に思惟 を廻らしている様子。 「どうかしたのでありますか」 そう聞きますと、彼は顔を向けて怪しく微笑むのでありました。 何か危殆な気配を覚えたのであります。一歩後ずされば、提督殿も一歩距離を詰めてくる。彼は手にしたマックスコーヒーを煽ると、 身構える暇を与えもせずに口づけてくるのでありました。 無理やり割って入ってくる舌が、あの凶悪な液を流し込んできます。口の端から一筋こぼれ出てきても、彼は一向勢いを緩めず、つ いには口の中を空っぽにしてしまったのでしょう。ただ口を口で塞ぎ、嚥下を促すばかりになりました。 人に見られてはならない状況であります。しかしそういった緊張が口腔内に広がる生々しい甘さと作用して、もうクラクラ目眩を覚 えるほどでありました。早く飲み込んでしまおうと思っても、中々喉は動いてくれない。こくこくと小さく、数十秒も使ってようやく 口を空にすると、彼の舌が確かめるように中を一巡舐めて、それからようやく解放されたのでありました。 目の奥が気持ち悪いような感覚でありました。胃に下されてしまった糖分が、頭を苛むのであります。顔を上げ、得意そうな彼の表 情を見て、半ば反射的に手を上げかけたのでありますが、さっとよぎったある思い出の虚像が腕の動きを止めました。 連合艦隊旗艦に据えられた時のものであります。提督殿が見せつけた加賀殿との睦み。彼女のした行動を、今自分はなぞろうとした わけなのでありました。妾に墜ちかけた身にありながら、彼の伴侶たる加賀殿と同じ事をする。何かそれがはばかられるべき悪行に思 え、またそういった権利も無いように感ぜられたのでありました。 一番口惜しいのは、自分のこの刹那の揺らぎを彼に察せられてしまった事であります。提督殿は口角を上げたまま、 「叩けばいい。抵抗しないよ」 そうのたまうのでありました。 「そうやって、かっこつけてればいいのであります」 自分にできたのは、この程度の非難を言ちる程度であります。 頭を撫でられ、その流れで抱きすくめられてしまう。無論身をよじって抵抗するのでありましたが、背をさする左手が羞恥や危機感 を吸い上げるようで、十秒も経たない内に諦観の心地となるのでありました。あの竹の手は視界に入れた者体に触れた者を、悉く悲哀 に染め上げるようであります。 何か急に惨めに思われました。ただキスだけを重ねてきただけの我が身が、哀しいほどに浅ましく思われたのであります。加賀殿に 追いつくことはできないという今更の事実が、裂くような痛みを伴って胸に馳騁する。 提督殿を馬鹿にできない情緒不安定さであります。気が付けば自分は、目の端から涙をぼろぼろと零しているのでありました。 「どうした?」 目を見開き聞く彼に、何も答えることはできません。何せ自分でも何が何やらといった心持ちなのであります。 彼の指が涙を拭い、再三のキスをされる。口惜く、羞恥を覚え、また危機感もある。怒りも、厭悪もあって、されど深層の心緒は悦 びに震え、また慰みに和らげられていたのでもありました。彼の舌が自分の舌を慰撫すると、むつかしい感情はたちどころに甘く蕩け ていくようであります。 3 その夜、加賀殿の足音が何時になく荒々しかったことに、自分は背筋を凍えさせたのでありました。それは驚懼というよりも、想定 していた中で最も悪い展開になってしまったという、悔恨にも似た感情であります。 今にして思えば、提督殿がわざと加賀殿に見せ付けたのではないかとも考えられるのでありますが、今更真相を問えるわけも無く。 兎角当時の自分は、現代にタイムマシンの無い事をひたすら怨むばかりなのでありました。……死さえ覚悟していたのであります。何時 ぞやに、彼女に刺されて死ぬ空想をしていたものでありましたが、もうその事に羞恥や痛々しさを感じる余裕も無い。どうにか対策せね ばと思惟を廻らすのでありました。 まさか馬鹿正直に謝るわけにもまいりません。到底許されるはずがないのであります。その日は眠れず、そして結論を得られるわけ も無く、暁の紅を目にした時には半ば絶望的な心持でありました。 恐らく、同じ負の方向に傾いた感情を有していたために、行動も似てしまったのだと思います。朝、食堂に向かう前にトイレに赴く と、目を真っ赤に腫らした加賀殿と鉢合わせしてしまったのでありました。 お互いに目を見開き、そして沈黙したまま挨拶もできない。硬直した体躯の足元を、じっとりと時間が過ぎてゆくのでありました。 結局そのまま何も言葉を交わさなかった事が、自分の不貞を覗き見られたという何よりの証拠となりました。苦々しげな表情のまま、彼 女は自分の脇を通り抜けて行ったのであります。 上がった心拍が落ち着きを取り戻すことはありませんでした。自分の部屋の中にいる時でさえ、何か睨みつけられているような気に なるのでありました。膝を付き合わせた対話の機会でもあれば、この強迫観念はたちまち具体的な恐怖に取って代わっていたのでもあ りましょうが、実際にはこのトイレでの面会以後、しばらく顔さえ見ない日が続くのであります。進展があったのは、四日後。 あの足音は日の経つごとに荒々しく、また病的な不気味さを湛えてゆく。提督殿との逢瀬もなくなり、いやそもそも彼が廊下を歩く 音はあのマックスコーヒーのキス以来ぱたり聞こえなくなったのであります。 加賀殿も、或いは浮気を黙認しようとしたのやもしれません。表面上はいつもと変わりなく、ただ彼と自分とだけが察す事のできる 不調を抱えているわけなのでありました。 彼のためとなるならば自身の思いは封殺する。そういった献身について理解の無い自分ではありませんし、もし逆の立場であったな らば自分もそうしようとしたのでありましょう。ただ問題なのは、つまり自分が陸軍艦であり、またミッドウェーにおいて彼女の矜持 を著しく傷つけた、その元凶であったということであります。自分は毛頭その気はないのでありますが、彼女からすれば一時といえ旗 艦の座を奪い、挙句今度は彼を奪おうというのであります。忍耐なぞ、そう長く継続するわけはないのでありました。 毎夜ベッドの中にてビクビク身を震わせていた自分は、とうとうその音を耳朶にしてしまったのでありました。決して衝動的、感情 的なドタドタという音ではありません。ギッシ、ギッシ。厭にゆったりとした、それでいて何時もよりはっきりと響く幽鬼のような音 であります。一歩ずつ近づいてくるたび比例して背筋の痛くなってゆくほどの、冷たい覇気を放っている。 どうか通り過ぎてくれと心の中に唱え続けたのであります。甲斐あってか、その夜は対面せずに済んだのでありますが、自分の部屋 の前で一度ぴたりと足音の止んだ時などはもう生きた心地がしなかったのでありました。 彼女の過ぎ去ったおよそ三十分の後、再び足音が聞こえてくる。もうどんな響きであったかは言いますまい。提督殿は躊躇いの間を 充分に開けてから、戸をノックするのでありました。 その顔色は青白く、しかし表情は寧ろ軽いものでありました。もうこれ以上落ちることはないといった後ろ向きの安堵が、彼の憑き 物を落とした風なのであります。 「よく来れましたな」 自分は先ず開口一番にそう言ったのであります。皮肉でも嫌味でもなく、もっと純粋な感想でありました。提督殿は諦観の微笑をも ってして応え、無言の内に部屋に入る。もう、断りをいれないほどに慣れていたわけなのでありました。 いつも通り自分はベッドに腰掛け、彼は円卓の前に胡坐をかく。提督殿は卓の埃を手で払ってから、視線も寄こさずに口を開く。 「お前を抱いたと加賀に言ったよ」 一体自分は、その言葉をどのように受け取ればよかったのでありましょうか。喜べばよかったのか厭悪すればよかったのか。その時 の自分は、何か彼に憐憫の情を抱いたのでありました。先述の“後ろ向きの安堵”を得たいが為に、自分から自分の首を絞めにゆく。 しかもそういった行為に救いを幻視しているらしいことが、益々惨めに思えたのであります。 何故嘘をついたのかなどとは聞けません。不貞を犯したとて体を重ねてさえいなければ、その罪は軽くなるのでありましょうか。無論、 この問いの答えは否であります。妻帯者に恋慕を抱く時点で、それは同等の罪なのであります。ましてや幾重にも接吻を重ねた身、懺 悔さえ許されない立場にあることは自明と思われる。 故に自分は、ただ彼を励ますばかりなのでありました。 「滑車でありますな。提督殿は」 「滑車?」 「ずっとひたすら同じところをぐるぐるぐるぐる悩んでいるのであります。前に進むこともせず」 「うん」 彼は苦々しく、眉を顰める。 追い詰められた者が即物的快楽を求めるというのは、感情を持つ生き物の共通する悪癖なのでありましょう。自分は寝巻きの上着を はだけさせ、彼を手招くのでありました。 「嘘をつくのは、よくない事でありますな」 何とか羞恥を押さえ込み、気障ったらしく、誘惑の言葉を吐く事に成功したのであります。彼は諦観の微笑を持って、自分を褥に押し倒 すのでありました。 キスには慣れていたはずなのでありますが、天地の感覚の差異というのは中々に捉えづらいものでありまして、唇の端から唾液の零れ 出てゆく度、口惜しさに胸を焼かれるようでありました。意外だったのは、彼が白磁の陶器を取り扱うように自分を愛撫する事であり ます。初めてだったので、気を遣うのももっともではあったのです。しかし以前覗き見た彼と加賀殿との行為がまだ頭にはくっきりと 残っていたので、普通に優しくされるという事へ漠然とした疑問を抱いてしまうのであります。無論それについて不満を抱きはしませ んでした。安堵しましたし、嬉しくもあったのであります。 提督殿は体勢の窮屈さを意にも返さない手際の良さにて、するする服を脱がしてゆく。とうとう身に覆うものが無くなってしまうと、 差し迫った恥ずかしさに息も切なく、自分は目をぎゅっと閉じて逼迫した心緒の痛みをひたすら耐えるのみとなりました。 彼の接吻が鎖骨や首筋を撫ぜる度、自分の吐息の熱っぽさを自覚して、またそれが羞恥を掻き立てるのでありました。漏れ出そうと する恥ずかしい声を必死に肺腑へ押し戻していれば、提督殿は目ざとくその意図を察して意地悪をしてくるのであります。突然に腰へ 手を伸ばしたり、果ては同じ場所へ口付けてこようとするのでありますから、自分はもう堪えられない。 実況やら焦らしやらにて散々に嬲られ尽くされ、もう思惟も霞だち始めた頃合、ようやく提督殿は段階を押し進めたのでありました。 幾ら総身が悦楽に蕩けていたといえ痛みは烈々と差し迫り、刹那のうちに意識もはっきりとしたのであります。 自分が痛みに鈍感であったのならば、どんなにかよかった事でありましょうか。それはただ熱く自身を貫くそれが、耐えがたいほど に辛かったという訳なのではありません。ふわふわとした多幸感から急速に引き戻された思考の中、つい見てしまった彼の瞳。虚ろに 濁るそれが映していたものは、決して自分の泣き顔などでは無かったのであります。慣れ親しんだ加賀殿の、緩び媚びた表情を幻視し ているに違いありませんでした。 明確な根拠などはありません。ただ、克明に感じ取ったのであります。自分は慰めの道具として必要に思われているに過ぎず、提督 殿の想いは常に加賀殿と寄り添っていたのであります。重ねてきたキスも今の繋がりも、仮初の戯れ事。自分にとっては重要な事なの であったのだとしても、提督殿も同じ感慨を抱いているのかと言えばそんなことはない。 心の痛めば痛むほど、つまりそれが自分の浅ましさであります。抱くべきでない期待を勝手に抱き、叶うわけのない願いを夢想して、 それらが瓦解してゆく事に悲痛を覚えているのでありました。涙の滂沱とするその理由が彼に伝わらない悲哀というのは、しかし相応 しい罰なのでもありましょう。彼の精を迎え入れ、腹底の温かくなるのに比例して、虚しさも増大してゆく。キスをせがめば応えてく れるのではありましたが、果たしてそれは自分の望んでいたものとは少し形の違うもののようでありました。 4 朝、隣に眠る彼の顔を見、何かまた悲しくなって涙が目尻を滑り降りる。昂ぶりの冷めた寂寞が、下腹の痛みをより苛ませるような 感覚でありました。時計を見ればもう四時半をまわったところ。起床時刻は六時でありましたので、二度寝してしまうのも不安なので あります。まさか艦娘のがやがや群がる廊下を帰らせるわけにもいかないわけでありました。 身を起こし、彼の肩を揺すぶると規則的な寝息がぴたりと止む。倦怠な様子に瞼を持ち上げた提督殿は自分の姿に焦点を合わし、途 端むつかしい表情をとるのでありました。 「もう、帰った方がいいのであります」 ベッドから抜け出そうと身をよじるも、しかし彼の左腕が手首を掴みそのままかくんと引っ張ってくる。体勢を崩され、自分は堪ら ず彼の胸にしなだれます。髪を梳かれ頬を撫ぜられ、その心地よさに思わず瞼を閉じかけたのでありますが、ある思惟が頭をよぎった 為にされるがままである事へ反発したくなったのでありました。つまりこんな恋人同士にするような睦みなど、ただただ虚しいだけな のであります。 掛け布団を剥ぎ腕の範囲から離脱すれば、提督殿も渋々起き上がってくれるのでありました。暫時気だるい沈黙が流れ、不安と、そ の不安自体無価値なものであるという諦観の感とが胸の内に充溢してゆくのでありました。ゆったりとした絶望の心地が堪えきれないほ どに膨張して、 「これからどうしてゆけばいいのでありましょうか」 思わずそう泣き言を言ちると、彼は頭を撫でるだけ、依然黙したままであります。 最後に軽く触れ合うだけのキスをして、提督殿は立つのでありました。戸口にまで近づいた段にて、 「また、来てくれますか」 そう問うた自分は、その言の葉の言い終わる前より自己嫌悪に苛まれていたのであります。果たして薄弱な意思を抱えた首肯はそれ でも幾らか自分を励ましてくれました。来るべき対話の時へ、改めて覚悟を定めたのであります。 朝食の後、変に間のある自由時間。何をするでもなく部屋にてベッドに横たわると、彼の香りの残滓が鼻腔をくすぐるのでありまし た。静謐を取り戻した心は、幸福を享楽するのであります。長閑は自身の欲望を宥めてくれて、そしてその菩薩のような無欲の境地に おいては、慕情の根源。つまり献身の念が表にたつのでありました。 彼が求めてくれる限り、自分もまたそれに応じよう。いつか彼が自身の疾患を克服して、自分を必要としない時が来るように。未来の 為に、心の痛みを捧げよう。穏やかな心緒にそう思いを決めたのでありました。 どれほどか経ち、戸をノックする者がある。誰かは分かっております。恐怖も焦燥も無いのでありました。自分は彼女を部屋の中へと 招き、円卓を挟んで対面したのであります。 加賀殿は真っ赤に腫らした眼に自分を睨みつけると、怒りを隠そうともせず険しく口火を切りました。 「どういうつもりなのかしら」 「それは、提督殿に聞いて欲しいことでありますな」 挑発の言を間髪入れずに発すると、しかし加賀殿は下唇を噛んで堪えたようであります。溜息一つ、大仰に吐き切り、拳を握りこんで から一寸身を乗り出します。 「認めるのね」 「何を、でありますか」 「あなたは、提督を誑かした」 「……はて? なんのことか」 「もう全て彼から聞きました。今更、誤魔化そうとしないでもらえるかしら。……事実確認のためにここに来たのではないわ。これ 以上私の提督を貶めるなら、私はあなたに容赦しない。それを伝えにきただけ」 そういった物言いだから気まぐれも起こしたのでしょうにと、喉に出かかった言葉を飲み込んで、しかし自分は一向に収まりつかな くなってしまった。冷静ではいられないなと、自分の心緒を客観視した気分でありました。 躊躇したのではありますが、 「加賀殿は、勘違いしておられる」 この言葉を吃りぎみに言い放ってしまいますと、もう昏い熱情を押さえ込むことは不可能でありました。 「どういう意味かしら」 「自分が提督殿を誘惑したのではないのであります。彼が自分を欲して、そして自分は応えた。ただそれだけのこと」 これを耳朶にした加賀殿はまず吃驚したように目を見開いて、しばし黙しておられた。言葉の理解が追いつくにつれ、次第次第に殺 気を迸らせ始めたのであります。 端から負けにゆく恋慕でありました。故にこの局面においてだけは、たといどれだけ罵られようとも、たといどれだけ堕ちようとも、 引くわけにはいかなかったのであります。妾が正妻に意見するなどおこがましい事なのでありましょうが、しかし自分は加賀殿以上に 彼のことを見てきたのであります。 「せ、責任逃れしているように、聞こえるけれど」 怒りに震える唇が、彼女を訥弁とさせたようでありました。自分はそんな加賀殿を見据え、遂に言ってしまった。 「無論、罪はあります。提督殿にもありましょう。……しかし自分に言わせれば、責任逃れをしているのは加賀殿。あなたのように も見受けられる」 「な、何が……」 「そもそも彼の精神の変調に気が付けなかったあなたが悪いと言いたいのでありますよ。あの提督殿がただの気紛れで不貞を犯すと、 本気でお思いなのでありますか? 彼の抱えていたものを見ようともせず察そうともせず、自分だけがいい思いをして、挙句が“私の提 督を誑かすな”であるのだから、妻帯者というのは大変でありますな」 自分でも驚くほどに、性格の歪んだ声色でありました。 「それ以上口を開いたら、許さない」 冷え冷えとした加賀殿のすごみももう耳朶にはできず、自分はただ純粋な嘲笑の心地にて彼女を謗ったのであります。 「そうやって鈍感だから、彼の態度の変わったことにも気が付かないでいたわけでありますな。……提督殿が初めて自分に口付けて くれたのは、ミッドウェーの終わった直後なのでありますよ」 卓が吹き飛び、加賀殿が自分を押し倒す。首に掛かった手の圧力が、自分の意識を薄れさせてゆきました。許さない、許さないと叫 び連呼された言の葉は、今でも耳にはっきりとしているのであります。 物音を聞きつけた艦娘が部屋に入り、加賀殿を取り押さえ宥めたとのことであります。だから依然自分は生きているわけなのであり ますが、その場面は自分の記憶の中からは抜け落ちていて、恐らくもう意識の落ちていたということなのでありましょう。ただ刹那の 勝利に酔いしれながら生命を投げ渡していたわけなのでありますから、滑稽な事この上ないのであります。 未だに関係は続いているのであります。夜を越すたび、いつかの終端が迫ってきます。この頃は提督殿も精神の健康を取り戻しつつ あり、つまり自分が必要とされなくなる日も近いのでありましょう。……万事、これで良いのであります。一時の快楽が自分には過ぎ たる幸福で、それが永劫続くとなればとても堪えきれるものではない。正しい日常が戻るだけ。憂いを抱く必要は無いし、寂寞に思う ことも無い。 気が付けばもうあの因縁のプレハブも壊され果てて、自分と彼とを繋ぐ絆に何の証左も無いのでありました。
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梅雨 晩春から夏にかけて雨や曇りの日が多く現れる現象、またはその期間。梅雨前線のように「ばいう」と読む場合もあるが、単独では「つゆ」と読む。 液・汁(食用) つゆとは通常「めんつゆ」のことを指し、蕎麦や素麺などの麺類をつけて食べるのに用いられるが、麺類以外の天ぷらなどにつけられることもある。 komeにおけるつゆ 梅雨(艦これ) 毎年6月頃の期間限定modeが実装される時期。期間限定modeは傘やレインコートなど梅雨をモチーフとした限定グラフィックが実装されることから梅雨グラと呼ばれる。 また、2020年には期間限定海域「侵攻阻止!島嶼防衛強化作戦」が梅雨・夏イベントとして実装された。 全7海域という大規模で難易度も非常に高かったことから沼ってしまうnama主も出たらしい。